錦織圭はA2タイプなんだろうけど、サーブのフォームはクロスタイプのものだね。

錦織があのフォームでサーブするのを見てると、ものすごく違和感を感じる。
あんな不自然な身体の使い方をしていれば、そりゃあ、腸骨稜に着いた筋肉に負担がかかるわな。

まあ、しかし、「自然な身体の使い方=最高のパフォーマンス」なわけではないから、かかった負担は試合後に入念にケアして解消すれば良いって考え方も成立しちゃう。
結果がすべてのプロの世界でやっていくのなら、特に。


上の方で、手首が掌屈してるだとか、背屈してるだとか、ペットボトルを示指と拇指でつまみあげているとか・・・重視している人がいましたが、手首の使い方なんかで身体の傾向を判別しようというのが、そもそもの間違い。
廣戸氏自身も言っているけど、体幹の軸の作り方が重要なわけ。前提としてね。

4スタンス理論の欠点はそこのあたりに関係してて、体幹が大事と言いながら、タイプの判別には四肢末端を使うことが多いというのが良くない。
「4スタンス理論」という名前も良くなくて、足の裏のどこに重心が来るのかということに、どうしたって関心が向いてしまうような名前だ。

確かに体幹と四肢末端はつながっているので、体幹の軸の作り方のタイプが違えば、四肢末端の使い方も変わってくるのだけれど、それは体幹と末端がきれいにリンクしているという理想のあり方があってこそであって。
プロアスリートであっても、体幹と四肢末端のリンクが切れているなんてことは、ざらにあるわけ。

4スタンス理論が、真に理論と言えるようになるには、もっと体幹部に目を向けていかないといけないと思うの。
廣戸氏による判定ミスがしばしば起きるのも、そういうことなんじゃないかね。