ネットバンキング 中国マフィア関与か
7月14日 11時30分
インターネットによるネットバンキングで預金が不正に引き出される被害が相次いでいる問題で、
中国・福建省のマフィアが、預金者の口座から預金を別の口座に送金する操作を中国国内から行ったうえで、
日本にいる中国人グループに指示して引き出させていた疑いが強いことが警察への取材で分かりました。
警察当局は、マフィアの実態解明を進めています。

ネットバンキングでは、預金者のパソコンに不正にアクセスしてIDやパスワードを盗み出し、
預金を別の口座に送金したうえでATMなどで引き出す被害が去年から相次ぎ、
被害額は先月までに56の金融機関で3億3000万円余りに上っています。
警察は、これまでに現金の引き出し役など中国人13人を逮捕していますが、
福岡県で逮捕された男の供述などから、中国の福建省を拠点とするマフィアが、
中国国内から預金者のIDなどを使って預金を別の口座に送金していた疑いが強いことが警察への取材で分かりました。
また、マフィアは同じ男にメールなどで指示し、日本にいる中国人留学生らに少なくとも8000万円をATMで引き出させ、
およそ80%を中国に送金させていたということです。
警察当局は、ネットバンキングの被害に中国マフィアが深く関わっているとみて、
実態解明を進めています。