「○の素を食べると頭が良くなる」と宣伝していた1960年代。
味の○は、石油から精製されたアクリルニトリルから合成する方法を味の○社が開発し、この方法で大量生産が始まりました。
 1960、70年代を生きた人は、「石油から味の○」だったわけです。
 しかし、発癌性が指摘され、現在では行っていないということになっています。

 そこで、最近は、発酵法という方法で作っています。
「さとうきびから味の○」というのがそれです。

 しかし、原料は、さとうきびである必要はありません。 タピオカ、とうもろこしなどのでんぷん糖が原料になります。
 にもかかわらず、「さとうきびから味の○」である理由は次のようなものです。

 さとうきびから砂糖を取った後には、廃糖蜜という廃棄物が出ます。
味の○社は、この廃棄物を利用すれば、原料費はほぼゼロにできることに目を付けたわけです。

 しかし、とうもろこしなど良質のでんぷん糖を原料とする場合と違って、廃糖蜜を原料とする場合には、不都合な物質ができてくるので、いろいろな作業が必要なようです。