妄想という症状の概念を理解したところで、次に「誇大妄想」について詳しく見ていきましょう。

誇大妄想はどのような妄想なのでしょうか。

誇大妄想は、自分の立場や能力を過大に評価してしまう妄想になります。

妄想の定義は「本来であればあるはずのない事をあると思い込むこと」ですので、
明らかにあり得ないほどに自分を過大に評価し、かつそれが訂正不可能な確信である場合、誇大妄想と判断されます。

具体的に誇大妄想の例を挙げると、

「スキーのことは何でもわかるのだ」
「自分は県デモや検定員より上手い、整地限定ならトップなのだ」
「自分は名誉ある武士の血筋なのだ」

など、明らかにあり得ないほどに自己を過剰に評価してしまいます。