近年の弁護士業界の競争激化で、医療法務に足を踏み入れる弁護士が増えているという。異分野からの参入は決して悪いことではなく、活性化の起爆剤になるため歓迎すべきことかもしれない。しかし最近、医療知識をもたない弁護士の参入がとても目立つ。

医療弁護士に必要なスキルとは?
医療弁護士が本来もつべき専門性とは、生態学や解剖生理学といった医学知識、薬剤の
名前と効能、文献の解読力などである。さらにはカルテを見極めるために臨床現場を
熟知しておく必要もあるだろう。おそらく弁護士のなかでももっとも高度な専門性を
もたなければならない。大学院で医学研究をしながら医療弁護士としての研鑽を積む
弁護士も少なくないという。
そこまでしないと医療事案の弁護はできない。