最高裁判決と下級審判決の重要度の違いに関する裁判所(裁判官)の認識について

裁判官にとっては、最高裁の判決とそれ以外では、重さはまったく異なっている
高裁の判決であれば、まだ地裁の裁判官は一つの参考として見るであろう。
しかしそれも参考程度であると思われる。実際、例えば代表訴訟の担保提供の判決群
とか、文書提出命令に係る判決群などを見ると、高裁判決は、大きな拘束力、先例と
しての重さを持っていないようである。ましてや、地裁判決は、ほとんど参考に
ならないとも言われる


「判例に見る会社法の内部統制の水準」