「保守速報」の記事掲載、差別と認定 地裁が賠償命じる
2017年11月16日16時13分

 ネット上の差別的な書き込みを集めて掲載され、名誉を傷つけられたとして在日朝鮮人の女性が、
まとめサイト「保守速報」を運営する男性に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。
森田浩美裁判長は「名誉毀損(きそん)や人種差別にあたる記事を40本以上も掲載し、執拗(しつよう)だ」として
200万円の賠償を命じた。

 男性側は「情報の集約に過ぎず、転載したことに違法性はない」と主張していた。
しかし判決は、男性による表題の作成や情報量の圧縮、文字の強調によって内容を効果的に把握できるようになった、と認定。
「2ちゃんねるとは異なる、新たな意味合いを有するに至った」とし、引用元の投稿とは別に、
保守速報自体が憲法13条が認める人格権を侵害した、と結論づけた。

http://www.asahi.com/articles/ASKCJ552TKCJPTIL01D.html