>>453
可能。
例えば民法709条一般不法行為の要件を考えるに、①責任能力のある者が、②故意または過失によって、
③他人の権利又は法律上保護される利益を侵害し（これが違法性の要件）、④その行為によって（因果関係）、
⑤損害が発生した、という要件を満たすことにより民法709条の「不法行為」は成立する。

つまり、③の違法な侵害行為があっても、それが責任能力の無い者による行為で①の要件を満たさなかったり、
違法な行為が為されたがそれが⑤の損害発生が無かったり、違法な行為後に損害が発生したという時系列的事実はあっても、
その損害が違法な行為によって発生したという④の因果関係の要件を満たさない等で、違法な侵害行為はあったが
民法709条の一般不法行為は成立しない、という事はあり得る。