<関東連合>六本木事件や組織の全貌は…元幹部インタビュー
毎日新聞 6月28日(金)15時1分配信
「関東連合」OBをめぐる主な動き
 東京・六本木のクラブ襲撃事件や歌舞伎俳優の市川海老蔵さん暴行事件でメンバーらが
逮捕された暴走族「関東連合」のOBグループについて、元幹部の30代男性が毎日新聞
の単独インタビューに応じ、「事実を話してグループを解散に追い込みたい」と六本木事
件の真相や組織の全貌を明かした。東京都杉並区と世田谷区を拠点にしていたギャング集
団が成人して六本木かいわいに進出。指定暴力団の看板に頼り、闇金融などをシノギ(資
金獲得活動)にしていた実態が初めて浮かんだ。
【スーツ姿でインタビューに答える元幹部】
 「あ、違うかも……と思ったけどとりあえずぶん殴っておいた。裁判が終わるまで海外
で様子を見る」。未明に六本木事件が起きた昨年9月2日の夜。男性は事件を主導したと
して殺人容疑で国際手配されているOBグループのリーダー、見立(みたて)真一容疑者
(34)から直接そう打ち明けられた。
 男性によると、事件のきっかけは2008年3月16日未明にさかのぼる。都内で開か
れた見立容疑者の誕生パーティーの帰りに、参加者の関東連合関係者の男性が西新宿の路
上で襲撃され、死亡した。今も未解決の犯行を対立グループの仕業とみた見立容疑者らは
リーダー格の兄弟への報復の機会をうかがっていた。六本木事件は被害男性をこの弟と誤
った末の出来事だった。