父親が若年性アルツと診断されてから、4年で多機能不全、胃ろうにしたがほぼ栄養は吸収されず、
点滴でも身体を巡るだけで排出され、胃ろうを触るからと手足を固定され、

言葉も話せず、褥そうで腰には骨が見えるほど大穴があき、傷口に薬を塗られる時だけ悲痛に呻き、
体重は175pで30`ちょっとで、生きたミイラのようになって死んでいった。

寝たきりになる前は、ガラスや鏡に映る自分にどなり散らし、何度も割った。
大便を部屋の壁にぬりたくり、所在なさげにオロオロしていた。

父の母も、父の祖母もアルツだ。
自分もアルツになったら、そうなる前に安楽死したい。アルツになったら自己なんてない、尊厳なんかない。