登録5年目の♀弁です。

先日、常習累犯窃盗を国選で受任しました。ご存知とは思いますが、実刑以外ありえない事件です。
被告人もそのことは重々わかっており、接見に行くと「なんだ、女か」という態度がアリアリ。

人生の大半を塀の中で暮らしているこのおじさん、そんな人生の中でも一時期犯罪に手を染めていない時期が記録の中で
認められました。なんでも、その時期に犯した恐喝事件のときの国選の先生が、一方的に叱り付けるのではなくて
懇懇と諭し、励まし、親身になって話を聞いてくれたというのです。詳しい言葉は言ってくれませんでしたが、
ある言葉を心の励みに頑張ってきたというのです。

私は少年の非行事件を手がけることが多いのですが、ついつい叱り付けてしまうことが多いんですよね。( ゚д゚)ハッ! としました。

私も頑張って取り組んだんですけど、その被告人は懲役4年を貰って控訴することなく刑務所に逆戻り。
二度と塀の中に戻ってこないことを祈るばかりです。

国選でも、必死ですよ。