ヘリウムで長女殺害 母初公判 「心中に同意」と承諾殺人を主張
2020.10.19 11:28

 昨年10月に富山市婦中町牛滑の自宅で未就学児の長女=当時(6)=を殺害したとして、殺人の罪に問われた母親の無職、萩潤子(ひろこ)被告(37)の裁判員裁判初公判は19日、富山地裁(大村泰平裁判長)で開かれ、弁護側は「被害者は死の意味を理解し、心中に同意していた」などとして承諾殺人罪の成立を主張し、刑の減軽を求めた。

 検察、弁護側双方の冒頭陳述などによると、萩被告は昨年10月2日未明、長女の凛々(りり)ちゃんの頭部と顔にビニール袋をかぶせ、その中にヘリウムガスを放出して吸引させるなどし、低酸素脳症により死亡させた。その後、被告も同じ方法で自殺を図ったが失敗し、自首したとされる。

 判決は29日に言い渡される。

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