今や単身女性の3分の1は手取り125万円以下という。
家賃、食費を切り詰め、「三食、菓子パン」「洋服は防寒具以外は買いません」
と告白する女子たちの実態に迫った!

「本当に何もなくて、お恥ずかしいのですが・・・・・・。よかったらお水でもどうぞ」
老人の介護施設でアルバイトとして働く天野裕子さん(28・仮名)は、そう言って水道の蛇口をひねり、
ちゃぶ台の上にグラスの水を置いた。

「普通はお茶ぐらい出しますよね。でもおカネがないから、あいにくお水しかないんです。
実はこのちゃぶ台も、ゴミ捨て場から拾ってきたんです」

岡山県から上京して今年で6年目。天野さんは現在、東京都心から電車で約50分の距離にある
某市の家賃4万2000円の格安物件で暮らしている。6畳1間で北向き、狭い風呂とケバだった畳の部屋は、
若い女性が住む部屋としてはいささか不似合いだ。

「築40年のオンボロアパートですが、背に腹は替えられません。先月の給料は9万円だったし、
1月は正月で出費が嵩んだのに、手取りは8万5000円。食べていくだけで精一杯の状態です」

手取りから家賃を引けば、財布に残るのは毎月4万円弱。この中から光熱費(約8000円)と
携帯電話の通信費(約1万円)が飛び、残りのほとんどが食費に消えていく。

この6畳1間で彼氏と同棲中、交際2年目を迎えるというが、彼女と同じ非正規雇用者の彼とは、
将来のことは考えられない。

20〜64歳の1人暮らしの女性の3人に1人が貧困状態≠ノある---。
2月8日、国立社会保障・人口問題研究所が弾き出したデータは、衝撃的なものだった。
調査を担当した同所の社会保障応用分析研究部・阿部彩部長が解説する。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32064