竹崎:最近導入された裁判員制度を実現させたという実績だけで長官になった人です。 
那須:国策捜査に引っかかった佐藤優氏の最高裁への上告をこの7月1日に棄却した人です。
竹内:元外務次官です。次官というのが各省の官僚のトップで、この人物こそは、小泉政権時代に、駐レバノン大使だった天木直人(あまきなおと)氏が
「アメリカべったりの小泉政権のイラク戦争支持に反対する」と言って
外務省の方針に公然とはむかって外務省を解雇になった天木氏のクビを切った責任者です。
それから政治家の鈴木宗男氏と佐藤優氏を、外務省の北方領土問題のことで罠にはめて失脚させた時の責任者の一人です。
近藤:植草一秀氏の「痴漢えん罪事件」の上告棄却をした裁判官です。
近藤裁判官は、防衛医科大学教授が東京・小田急線の満員電車内で女子高校生の
下着に手を入れるなどして強制わいせつの罪に問われた事件では、
今年の4月14日に無罪判決を出しています。それにもかかわらず植草事件の方は
ろくに審理もせずに上告をあっけなく棄却しています。
 だから、防衛医大教授の痴漢えん罪事件では、判決の「補足意見」の中で
「被害者の供述は、たやすく信用し、被告人の供述は頭から疑ってかかることのないよう、
厳に自戒すべきだ」とか
「やったかどうかわからない以上、『無罪の推定』原理により、被告人には無罪を言いわたすべきなのである」
と言っておきながら、植草事件ではまったく正反対の高裁判決を支持するとした。
この不正な判決によって、現在、刑務所に収監されている植草一秀氏のことを考えると私たちは
この近藤裁判官の矛盾した判決をとうてい許すことができません。
これらの4人の裁判官のこれ以外の主な判決については、
「忘れられた一票 2009 ★ 最高裁判所 裁判官 国民審査 判断資料」というウエブサイトにも詳しく載っています。
(URL:http://miso.txt-nifty.com/shinsa/