【 誰も言わない「裁判員制度」の問題点 】
「素人の自分が人を裁くなんて、責任重大で気が重い」という不安はよく耳にします。答えは「初審だけですべて決まるわけではないから大丈夫」。
判決に不満があれば、被告は自分の意志で控訴します。判決への責任は、結果的には上級裁判所の裁判官が負う形になります。たとえ死刑判決でも。

しかし、犯罪被害者や遺族の側から見たら?被害者が到底納得できないような軽い判決が出たら?
この場合、被害者の意志だけでは控訴することができません。検察が控訴してくれるのを待つしかないのです。 ← ★ここ重要
想像してみましょう。自分の家族が殺されて、犯人が逮捕される。犯人はプロ市民団体と繋がりがあって、マスコミで冤罪を訴える。証拠品は捏造だと主張する。被告に有利な目撃証言は証拠採用されないなどと訴える。
裁判員は先入観のかたまりになる。証拠を見せられても、捏造品だと思う。内心では「証拠採用されなかった目撃証言を、俺は知っている」などと思っている。
結果、無罪判決。遺族は、家族を殺された上に、テレビに影響された素人の判断で、犯人を無罪にされてしまう。ここで、検察が面倒がって控訴を断念したら、それで終わりです。

裁判員制度は、被告よりむしろ被害者にとって、アンフェアな制度なのです。始まる前にやめておきましょう。