>>247
基本的な事実は見落としていないと思いますが、現在の裁判でも、一人で事件を検討するより
合議において複数の裁判官で事件を検討した方が、より多くのことに気がつくことができると感じています。
関連分野の専門家が裁判員に加わってくれれば非常に心強いですが、こればっかりは制度ですから
なんとも言えません…。

公正・適正な裁判になるかどうか分からないと言う例としては、ランダムで選ばれた裁判員のうち
明らかにおかしい結論を支持する人が多数になる可能性がゼロではないということをしておきます。
たとえば、被告人が罪を認めていて、争点はもっぱら量刑である事案でも無罪になってしまう
可能性があることです。
裁判長:では、評議を始めます。まず、本件では被告人も弁護人も事実を認めているので、
     有罪ということでよいですか。
裁判員A:ちょっと待ってください。第三者の犯行の可能性があります。
裁判員B:私もその可能性が気になっていました。
裁判長:しかし、本人も弁護人も認めていますし。
裁判員A:そんなの関係ありません。真犯人をかばっているのかもしれません。
裁判員C:私もその可能性が皆無とは思えません。
裁判員D:第三者がやっていないという証拠もありませんでしたしね。
裁判員E:これが疑わしきは被告人の利益に、ってやつですか。私も無罪に1票。
裁判長:それは証拠に従っていません。
裁判員A:裁判長、とにかく決を取ってください。
なんてことになって、裁判員が無罪に5票を入れると無罪になってしまいます。
もちろん、可能性はきわめて低いでしょうが、ゼロとは言えないでしょうね。