>>227
より公正、適正な裁判を目指している、と言うのが公式的な見解です。司法への国民参加は
国際的にも多く認められており、司法に国民的基盤を導入して司法への理解、信頼を増すと
いうことも狙いとしていわれています。
ご質問に答えるとすれば、裁判官だけの裁判よりもさまざまな社会経験を持つ裁判員が
加わることにより、深みのある判断が可能になるので、裁判員の出る幕は大いにありますし、
国民の皆さんをお呼びするのは、そのような裁判を実現するためです。これは、ひいては
国民の皆さんの司法に対する信頼を増し、安心して社会生活を送るための基盤が整うことになる
というメリットがある、ということになります。

もちろん、これについては、異論もあると思います。
・裁判官が公正な裁判にすればよいではないか。裁判官が努力すべきである。
・外国は外国、日本は日本。まねする必要はない。
・司法への理解、信頼の増進は、国民が参加する以外の方法もある。
といったものです。
法曹三者もそのような異論があることは理解しています。
しかし、これは国会において国民の代表者によって決められた制度です。
やめるためには、再び国会での決定が必要になります。
法曹三者に対して意見を述べるよりも、国会議員に対して働きかけることが必要となります。