■「アサヒ芸能」がえぐった 裁判員制の「死角」「徹底検証 ヤクザと裁判員制度!」「アサ芸でしか読めない『新制度のカラクリ』」

確かに「ヤクザだからという理由で裁判員になれないということはない」(元判事で弁護士の井上薫氏)のだ。裁判員法では、警察官や弁護士、
義務教育を終了していない者は裁判員になれないが、「ヤクザ構成員」という項目はない。前科や断指、刺青があればはずされるだろうが、職業を
聞かれて、自分から「ヤクザをやってます」と答えるのはそうはいないだろう。選ばれたら、どのような判決を下すのだろうか。
問題はもっとある。裁判員がかかわるのは凶悪事件だが、その対象になるであろう事件は2007年で2643件。そのうち殺人事件は556件あるが、
その約23%の130件がヤクザがらみの事件だというのだ。被告は殺人を犯した組長。傍聴席は組のヤクザで一杯になっている。裁判長席の左右に並び、
顔を晒している裁判員たちに「死刑判決」は出せるのか。国民の大多数が不安を抱えているのに、なぜ拙速にやらなければならないのかがわからない。
「予断を与えない事件報道」とはどんなものなのか。そこのところも不透明である。八百長問題も大事だろうが、国民を不安に陥れている裁判員制度
という中途半端な「法律」に斬り込むことも雑誌の重要な役割だと思うのだが、いかがでしょうか現代編集長殿。
http://www.j-cast.com/tv/2008/12/11032049.html