【科学の星】城大学のテレポテーション研究会【SF】
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5月に入ったから、もう菜の花の季節は過ぎているだろうが、多少とも名残を感じることができるかもしれない。
ところが、意外なことに目に入ったのは、菜の花の黄色より、紫である。堤防の岸辺一面が、明るい紫色の花に覆われている。
わずかに残った菜の花も、この草花に押しやられていた。近づいて観察すると、葉からマメ科の植物だとわかるが、
すぐに種名が思いつかない。こうしたところに生えるマメ科の草と言えば、通常ならカラスノエンドウが候補に上がるだろうが、
花穂の形は全然違う。
もしかしてヘアリーベッチと思いつく。ただ、あまり自信がないので、その場でスマホで検索してみた。
ビンゴ というほどのことではないが、写真と一致した。
和名ビロードクサフジである。ただ近縁種ナヨクサフジも含めて総称しているところがあるので、正確な種名はわからないが、
いずれにしても外来種だ。ここではひっくるめておく。
気になって、各地を走りながらチェックしてみた。すると大和川だけでなく、支流の竜田川や富雄川沿いにも、繁茂しているところが
多くあった。川沿いが多いが、ときおり公園緑地などでも見かける。
ある箇所に捨てられたプランターから繁殖した痕跡があった。どうも人が苗もしくは種子をばらまいたらしい。
西アジアからヨーロッパに自生する、つる性の越年性草本である。秋、もしくは早春に種子を散布すると、2か月程度で繁茂し花を咲かせる。
あまり土質を選ばず、耐寒性も強い。茎の長さは2m以上に伸びるが、地面を這うので高さは数十センチ程度だ。
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わずかに残った菜の花も、この草花に押しやられていた。近づいて観察すると、葉からマメ科の植物だとわかるが、
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西アジアからヨーロッパに自生する、つる性の越年性草本である。秋、もしくは早春に種子を散布すると、2か月程度で繁茂し花を咲かせる。
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