>>184
明らかに生態系の強弱語ってませんけど?

小原秀雄「猛獣もし戦わば」 P198より

インドでのトラとオスのインドゾウの戦いは、三回ほど記録されている。
アッサムで一頭のトラが一群れのインドゾウの中の仔を襲った時、
群れにいた牙の長い雄ゾウがトラを攻撃した。
トラはそのオスの背に乗り、爪を打ち込んだ。
一晩中両者の間で戦いが続き、酷い傷を受けたゾウの死骸を残して翌朝トラは逃げ去った。

P201より

アンダーソンというナチュラリストは、興味深い事を述べている。
インドゾウの群れが、水を飲んでいる場合にトラの鳴き真似をしただけで
ゾウの一群れが警戒を起こし、警戒して鼻をラッパのように吹き鳴らすと言っている。
ヒョウの声を真似しても、ゾウは一向に怯まず、攻撃的にさえなると言うが、
インドゾウのオスの単独生活の個体の場合には、じっとして立ち尽くし、
辺りの臭いを嗅ぐという警戒振りである。
一報人間がトラ狩りに使うゾウでも、トラが襲いかかってきた場合にもほとんど成す術も無く
慄えあがってしまったという話がある。
もちろん、ゾウが群れの力でトラを退ける場合も多いのであろうが。

猛虎の一吠、巨象を去らす
しかし、オスの大物さえも殺される事があるのであるから、
猛虎一度吠えれば巨象も顔色無しというのがアジアでのゾウ、トラ対決の実相である。

省略

しかし、少なくともインドゾウとトラよりは、ライオンとアフリカゾウとは互角か、
あるいはライオンも敬遠するのが成獣のアフリカゾウと言っていいだろう。

今泉忠明
「シベリアトラは、種・トラの中で最大にして最強だ。この巨大な猛獣が敏捷に動いたとしたら、成獣のゾウでも倒すだろう。北海道で恐れられるヒグマよりもはるかに強い。 」