0099名無しさん@お腹いっぱい。
2022/08/10(水) 19:36:23.14ID:kCK5Dgkr上手くいったんだな。
おめでとう。ハルヒ。
ハルヒを泣かすんじゃねえぞ、古泉。
俺の存在に気付かない二人にテレパシーを送る。
届くわけないか。
それにしても本当に絵になる。お前達、お似合いだぜ。
でも、やはり俺は素直に喜べない。
暫くするとハルヒは駅の方へ、古泉はその反対側へ歩き出した。
あいつらも帰るのだろうか?
そう思った瞬間、ハルヒが古泉の方へ走り寄り、ハルヒの方に振り向いた古泉に、
キスをした。
古泉は驚いた顔で、
ハルヒは目を閉じ、まるで幸せそうに。
目を疑った。
嘘だろ?
俺はいても経ってもいられず、走ってその場を去った。
街の街灯や車のライトが眩しい。息が苦しい。
涙が溢れて来るのが分かった。
家に着くと俺は自分のベットに突っ伏して泣いた。
終わった。
俺の初恋は終わっんだ。
あの二人のキスを見て俺は今更、失恋した事を実感した。
ハルヒはもう、俺を見ることは無いだろう。
俺の為にポニーテールにしてくれる事も無いだろう。もう俺はあいつの『鍵』でも何でもない。