新しい技術はたいていなんらかの弱点を抱えているもので、
技術が体系として完璧へと至るにはどうしても、実地の運用と報告を受けての改良・最適化が必要になる。
新造といえば聞こえは良いが、とどのつまりは実験台だ。
ブリュンヒルトに前後して作られた数多くの個性的な旗艦群を、
ローエングラム元帥府の下級貴族や平民出身の提督たちが
一括して引き取ることになった背景には、そういった事情があったと推測できる。