この先、二人がどういう行為に及ぶのかは、おおよその見当がつく。
やはり偶然だが、少し前に、三班の男の子が二人、愛し合っている様を目撃したことがあったのだ。
そのときは、興味本位で観察していただけだったが、男の子は、性欲で頭がいっぱいになると、他のことは考えられなくなることがよくわかった。
二人とも、無我夢中といった様子で、一方が逆さになった姿勢で相手に覆い被さり、お互いのペニスを口で愛撫する。
たまに喉の奥を突いてしまい、えずいたりすると、わたしまで、つられて吐き気を催した。
しかも、彼らは、それだけでは、まだ満足できないらしかった。本来、男の子同士では、性行為ができるような身体のつくりになっていない。
なのに、何とかその真似ごとをしようとして二本のペニスを突き立て合っている様は、まるでミノシロの交尾のようだった。
瞬と覚が、あんな愚かしい行為に耽っている光景だけは、絶対に見たくない。