その晩、かまくらの中で、わたしたちは結ばれた。
生まれて初めて男性の侵入を受けたとき、予想外の痛みがあった。真理亜との間では、豊富な性体験はあったが、男女の間の性行為はまったく意味合いが違うことを、文字通り、痛感させられたのだ。
「だいじょうぶ? 痛い?」
途中で動きを止めて、覚が、訊く。