ノンキャリアの軍人が士官になるのは並大抵の苦労ではない
その過程で精神的骨格が歪んでしまって
コステアのような小悪党になり下がる場合もあるが

それよりOVAでのラルフ・カールセンの男意気溢れる台詞が
原作小説の設定をすら跳ね返してしまった事実に驚愕した

「わしは士官学校に行けなんでな……
これまで統合作戦本部のエリートさん達に対する意地だけで戦ってきたようなものじゃ。
こんな時代でなかったら、到底艦隊司令官までは出世できなんだろう。
それが、こうして皇帝(カイザー)に肉薄するところまで戦えたんじゃ。」

この最期の台詞が感動的であった為なのか、
2009年に発売された創元SF文庫版「銀河英雄伝説外伝 5 黄金の翼」に収録された「ダゴン星域会戦記」では、
カールセンが士官学校に在籍した事を明示していた場面においてその名前が削られ、
最新の公式設定としては「士官学校を出ていない」と言う事になった。