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とらドラ! 手乗りタイガー286匹目 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001名無しさん@お腹いっぱい。 転載ダメ©2ch.net (ワッチョイ 314b-NTgB)
垢版 |
2016/12/03(土) 08:18:28.19ID:MFq1C04S0
超弩級のドタバタ学園ラブコメ! 凶暴!わがまま!…だけどドジ。 ヒロインは手乗りタイガー!?
=======================重要===============================================
アンチの方の書き込みは禁止。キャラ叩き等も含め、各アンチスレで。
煽り、荒らし、叩きは徹底放置。荒らしに反応する人も荒らし。
動画投稿、ファイル共有等に関する話題は自粛。
基本的にsage進行。2chブラウザ推奨(無料)http://janestyle.s11.xrea.com/
次スレは>>980が宣言して立てること。無理なら代役を指名すること。
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★放送局日時 平成20年(2008年)10月1日(水)より平成21年(2009年)3月25日(水)まで放送!
バンダイチャンネル:http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=1935
ShowTime:http://www.showtime.jp/special/animation/toradora/
GyaO!:http://gyao.yahoo.co.jp/p/00871/v00002/
ニコニコ動画(公式配信):http://ch.nic ovideo.jp/channel/toradora

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テレビ東京公式:http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/toradora/

★前スレ
とらドラ! 手乗りタイガー285匹目
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0643名無しさん@お腹いっぱい。 (オッペケ Srf1-tZFV)
垢版 |
2018/02/09(金) 15:29:56.03ID:X8KYrdKer
11 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2018/02/05(月) 23:54:51.69 ID:BBTuCOpj
「写真と狂気」

きっかけは一枚の写真だった。
竜児がそれを締まりのない顔で眺めているのを見つけた時、あたしは我を忘れてしまった。
思えばこれが罠だったんだ…
「竜児、なに、この写真は? アンタ、いつみのりんを隠し撮りしたんだっ!」
隠し撮りなんかしてねえよ、普通に櫛枝に貰ったんだ、慌てた表情でそう言い訳する竜児を見た時、
あたしの中で、何かが、切れた。
「なんであたしがいるのに、みのりんの写真なんかでするのよっ!」
「バカ野郎っ! おまえの見てる前でそんなことするわけねぇだろうが」
そんな意味で言ったんじゃない…という言葉が出かけて、あたしは慌てて口をつぐんだ。
竜児が意味を取り違えてくれて助かった。
気持ちを落ち着けるべく、1つ深呼吸すると、あたしは竜児に向かってこう言ってやった。

「みのりんの写真をおかずにするな! このエロ犬!
男なら正々堂々と告白して、みのりんを彼女にしてみせろっ!
そしたら好きなだけ、見せたり触らせてもらえばいいでしょ!」

この言葉が、あたしと竜児の運命を変えてしまった。

この日を境に竜児は、少しずつ、そして着実に自分を変えていった。
これまでは、みのりんに話しかけられただけでテンパったり、話しかけられずに物欲しそうにみのりんを
見ていることが多かったけど、積極的に自分から話し掛け、みのりんとコミュニケーションを取っていた。
竜児は自分が、人から好意を持たれるような人間だと思っていない。
そう思わざるを得ないことが、これまで何度もあったのだろうし、それが竜児を奥手にしていた原因でもある。
ロクに中身を知ろうとしないバカどもから、勝手に怖いヤツ、とっつきにくいヤツだって敬遠されてきた。
あたしは竜児のいいところを、ちゃんと知っている。それは多分、みのりんも同じだったはず。

そんな竜児の努力が効を奏したのか、2人の関係は急速に進展していった。
本来喜ぶべきことなのに、あたしは2人が仲良くなっていくのを、素直に喜ぶことが出来なかった。
そんな私の気も知らず、竜児は散々、みのりんとののろけ話を聞かせてくれるようになった。
本心を悟られないよう努力しながら、適当に相手していたけど、正直あたしの心はもう限界に来ていた。

そしてついに、その日は来てしまった。
竜児が告白し、みのりんが告白を受け入れて、晴れて2人は恋人同士になった。

「…思えばあの時の大河の言葉で、俺、頑張らなきゃなって踏ん切りつけられたんだよな。
ありがとう大河。櫛枝に告白できたのはお前のおかげだよ。お前も北村とうまくいくといいな」

真剣な目をしてこう言う竜児の顔を、あたしはきちんと見ることが出来なかった。
この時のあたし、どんな顔してたんだろ。
気力を振り絞って、竜児にこう言ってやったことは覚えている。

「当然よ、あたしに感謝しなさいこのバカ犬!
ただ感謝するだけじゃダメよ。ホントに恩を感じているなら、これまで以上にご主人様のあたしに尽くしなさい!」
あと、ばかちーにハァハァして、みのりんを泣かせるようなことしたらぶっ殺すからね。肝に銘じておきなさい!
…相変わらずキツイなお前、そう言って苦笑いする竜児に、あたしは言葉を続けた。
「でも、あんたにしちゃ、よくやったじゃない。正攻法でみのりんを彼女にした、その根性と努力は認めてあげるわ」

その日、竜児の家で食べた夕食は、美味しいはずなのに全然味が分からなかった。
0644名無しさん@お腹いっぱい。 (オッペケ Srf1-tZFV)
垢版 |
2018/02/09(金) 15:30:14.81ID:X8KYrdKer
家に帰った私を襲ったのは、強烈な後悔の念だった。
自分のあの日の発言が、まさかこんな結果につながるとは思っても見なかった。
正直私は、竜児とみのりんが、恋人になれるとは思っていなかった。いや、言葉を偽るのはいけない。
2人には…恋人になって欲しくなかった。
あたしがどんな形であれ竜児の隣に居続ければ、いつか竜児は振り向いてくれると信じていた。
あたしが竜児のことを好きなのを、みのりんが悟ってくれれば、竜児のことを諦めてくれると思っていた。
我ながら嫌な女だ。竜児に好かれる努力を何もしなかったくせに、みのりんを選んだ竜児を許せない。

何でこんなことになっちゃったんだろう。
どうも、何かがおかしい。
今までの竜児との関係を考えれば考えるほど、こんな結末はおかしいとしか思えない。
こんな結末があっていいわけがない。
あたしは知らないうちに、誰かに嵌められたんじゃないだろうか。
よく考えるんだ。裏で糸を引いている誰かの存在を。
堂々巡りして、悩んで悩んで考えた末に、ようやくあたしは気づいた。気づいてしまった。
灯台下暗しとは、まさにこんな状況を言うのだろう。
この時のあたしはどんな顔をしていたのだろう。

あたしは今まで、みのりんのことを無二の親友だと信じていた。
こんな性格のおかげで、あたしには心を許せる親友というのが、今までほとんどいなかった。
だからあたしを色眼鏡で見ず、天真爛漫に接してくれるみのりんのことが大好きだった。
思えばこの出会い自体が罠だったんだ。

そもそもみのりんはこれまで、あたしに何をしたのだろう。
父親との仲を取り持つふりをして、結果、見事にそれを断ち切ってくれた。
思えばあの異常なハイテンションと天然ぶりも、本性を隠すため、周到な計算の下でのカモフラージュだろう。
そしてこの女は、あたしの大事な、大好きな竜児までも、あたしの手から奪っていった。
あの写真…そう、あの写真だ。
おそらくみのりんは、いずれあたしがあの写真を見つけることも、竜児になんて言葉をかけるのかも
すべて計算していたに違いない。
あたし自身の手で、2人の中を後押しする結果を導き出させれば、文句も言えないし、嵌められたことすら気づかない。
なかなかやるじゃない、みのりん。アンタ…ばかちーなんて足元にも及ばない策士だよ。
アンタのことを大親友だと思っていたあたしがバカだった。あはは、あはははは…

…この代償は高くつくよ、みのりん。
アンタ1人だけ幸せになるなんて絶対許さない。
こんな女を彼女に選んだ竜児も許さない。
ポロポロと涙を流しながら哄笑する少女は、すでに正気を失っていた。
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