ユリ熊は「今ある百合作品なんて全然『百合』じゃねぇ」ってタンカ切って作っちゃったからねぇ
とは言え実際できたユリ熊嵐も「これ百合か?」って正直思っちゃうし…

というか男の考えとか女の考え以前に「本当の百合作品」なんてものはアニマで作れるものではなくて、
やはり自身が本当の百合(女性同性愛者)、せめて同性愛者じゃないと作れないものなんじゃないかなぁって思う
ウテナは傑作だったし百合要素も多めにあったけど、かと言って「百合」がテーマではなくあくまで味付け程度でメインテーマは別(世界の革命)だったから
そういう意味ではユリ熊嵐というか「百合」に焦点を合わせたものを作った時、イクニでは力及ばずとなってしまったのも無理は無い話だと思う

ユリ熊が伸び悩んだのはメインテーマが弱かったからなんじゃないかなぁと
「百合」をメインに据えるなら「ユリ(人)と熊との確執」や「透明な嵐」といった他のテーマ性が強すぎた
どれを主軸に考えたら良いんだろう?となってしまって結局どこの掘り下げも弱くなってしまった…たった12話だったしね

当時ユリ熊の実況スレも見てたけど、「百合作品」ということで集まってきた人たちの感想としては「期待はずれ」みたいなものが多かった
まぁ2chの実況スレだからね、おそらくほとんどが女が好きな普通の男だろうからだけど…
嫌な言い方すると百合作品といえば「わかりやすい女同士のイチャつき」を期待してたみたい、当時流行ってた桜T○ick的なね

総評するとテーマがブレていた、もしくはそれをやるには与えられた話数が少なすぎたってところかなぁ

あと個人的な感想だけど曲も弱かったなぁ
ウテナが恵まれすぎてたんだけど…でもその「恵まれすぎ」によってウテナが隣に並ぶものの無い傑作たりえているんだと思う