クイズで出題された冥界の王ユング
というのは集合的無意識を示唆するものであり
物語的には亜人たちの創造主たるプラクシーが原意識として
亜人たちの意識を影響下に置いてその運命を管理する

しかし、一見すると全能の神のような
プラクシーもまた人類の被造物であり
その行動と意識も管理下に置かれる
それが始まりの鼓動という殺戮プログラムである

これに対して単なるは反逆では
たとえばラウルの抵抗が運命破りのパラドックスに終わったように
予定調和の中に取り込まれる

プラクシー1はこの予定調和から逃れるために
死の代理人たるエルゴプラクシーを作り出して
都市内部にウィルスのように忍び込ませた
エルゴならびにエルゴ経由でのコギトウィルスに感染した
オートスレイヴがサバイヴすることが
人類に対する「罰」ということなのだろう