【コジョピー】しあわせソウのオコジョさん 12
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コジョルー「あ・・あっ、熱いよぉ・・///」
ズチュ・・ズチュ・・
ジュプッ
オコジョ番長「う・・うぁ、アア・・ッ///」
それでも、ゆっくりと、動きを続ける。
やがて、徐々に痛みの感覚も快感に支配されていく。
書く
コジョルーから発せられるのが、トーンの高い快楽の声へと変わっていった。
コジョルー「ふぁぁ・・・!アッ・・ぁ・ぁ・///」
オコジョ番長「すげ・・っコジョルー!気持ちいいのだ///」
コジョルー「ひゃあ、あああ!ンン・・ッオコジョ番長、もっと///」
暗い無音の夜の学校、その教室に響く淫らな水音と、二人の声(と一人の寝息)。
オコジョ番長の動きは速く、大きくなっていく。
ジュプッ・・ジュプッ、ジュプッ
コジョルー「あ・・あん!!・・ヒャアァッ!激しいよぉぉ///」
オコジョ番長「ハァッ・・あっ、ああ・・う///」 コジョルー「やぁ・・ぁ・・ッ、フェレット番長、おきちゃう!・・んぁあ///」
オコジョ番長「う・・あぁ、そりゃちょっと、やばいな・・///」
しかしそう言って抑えられる程、二人に理性は残っていなかった。
本能のまま快楽を求め合い、乱れていった。
コジョルー「あああっンッ!!ひゃあ、ふぁぁぁあーー!!////」
ジュプッジュプッ
ジュプッ!ジュプッ!
オコジョ番長「く、くぅ・・!すげえ締め付け・・、コジョルーー////」 待たせた分エロシーンが濃密だwwww 力はいってるな。
死の宣告中なのにそんなにがんばっていいのかオコジョ番長!って
っつこんじゃじゃだめなのかね!
あかん。真面目に読むとおもしろいwwwwww つかコジョルーのAAが見れる日がくるとはおもわなんだ。
かわえーなー ちょっと力はいってるよ笑
つっこみたくなるし自分でもそう思うけど最後の最後なんで頑張らせてあげてw
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/mistletoe/AnimeAA/okojo.htm
オコジョさんのAAはここ
もうちょいしたらまた少しだけ書く コジョルー「あぁぁぁぁ!!オコジョ番長ーー!////」
結合部からしたたる液が、机やコジョルーのスカートを汚していく。
押し寄せる快感の波に、もう逆らうことはできない。
熱いものが交じり合い、さらに温度を上げていく。
オコジョ番長「ああッ・・うう、もうとめられないのだー!!///」
コジョルー「ンッ、あ!!・・やぁん!、ああああーー////」
ほとんどが快楽に侵食された思考の中、わずかに残った部分でコジョルーはまた何かを思っていた。
もし、オコジョ番長が病気にならず、あのような生活がなかったとしたら・・。
今も変わらず平凡な毎日を過ごしていたであろう。 不自由なく過ごしているのに事あるごとにだるいめんどくさいつまらないと贅沢な愚痴をこぼし、とりあえず友達とオケ行ってプリ撮って、たわいもないメールばかりしているような退屈な生活。
今の時間がどれだけかけがえのないものかということにも気付けずに。
あの生活とその結果を悲しく思うのはひととしてあるべき感情であり、誰にも否定はできない。
だがそれがあったからこそ、今の自分がある。
きっとこれは、私達に与えられた試練だったのだ。
身近すぎて気付けなかった様々なものに、気付くことができたのだ。
・・考えているうちに、行為にも終わりが近づいていた。
体の奥深くから、じわじわと強いものがこみ上げてくる。
コジョルー「あっああっ!!ひぁ・・ッ!!オコジョ番長ッ、もう、イク・・っ////」 オコジョ番長「ううっ、あッ!!コジョルー・・そろそろまた、出そうなのだ・・!///」
ジュプッ!ジュプッ!
ジュプ!!ジュプ!!ジュプ!!
最後の最後で、一層激しくなるオコジョ番長。
もう二人を抑制するものは、何も無かった。
コジョルーの中で、ものが大きく脈打つ。
オコジョ番長「うううっ!!コジョルー、出る、出るのだ・・、くぁあっ!うぅぅぅぅ・・・!!////」
コジョルー「ふあぁっ!イク・・ッ!!オコジョ番長ぉぉ!!あああああああーーー////」
ドビュルルル・・ッ!
ドピュッ!ドピュッ!ドピュ・・ッ
ビュク・・ビュク・・
深く交わり合い、最後まで繋がったまま、二人は同時に果てた。
コジョルーの中に注がれたものは、放射線治療の影響で既にあるべき能力を失っている・・。 今夜はここまで。エロはこれで終わり。明日には終わる・・はず。じゃ ・・・
行為を終えた二人が、フェレット番長の横に戻り、寝転がっている。
硬く冷たい机の上で、三人で一つの大きな膝掛けを布団にしながら。
コジョルーの頬にはまだほんのりと赤みが残っていた。
オコジョ番長「約束、全部守れたかな・・」
コジョルー「うん、これで全部」
オコジョ番長「そうか・・・」
虚ろな目で天井を見つめるオコジョ番長。
やがて体力を使い果たしたかのように、瞼が落ちてゆく。
コジョルー「オコジョ番長、大丈夫?」
オコジョ番長「ああ・・、でもちょっとだけ・・、疲れてしまったのだ・・・・」 書く
オコジョ番長は微笑んでいた。
膝掛けの中のオコジョ番長の手を握るコジョルー。
さっきと違い、それを握り返すオコジョ番長の力は、今にも離れそうなぐらい弱々しい。
オコジョ番長「よかった・・・約束、守れて・・。あ、そうだ・・」
オコジョ番長は携帯を取り出すと、コチコチと何か字を打つ。
それを終えると、手から滑るように、携帯はオコジョ番長の頭の横に落ちた。 やっとかける。
ドビュルルル・・ッ!
ドピュッ!ドピュッ!ドピュ・・ッ
ビュク・・ビュク・・
ここの効果音やばいよな。すげーわ。SS界じゃこれは普通なのか。
エロ感謝。
クライマックス開始だな。どうなるか。 オコジョ番長「俺は、幸せだった」
コジョルー「何言ってるの・・」
手を一層強く握り締める。
コジョルーの問いに返事は無かった。
オコジョ番長「・・・・・」
コジョルー「オコジョ番長、待って・・。まだ・・」
オコジョ番長「・・ああ・・・」
コジョルーは体を起こし、手を握ったまま、オコジョ番長の目を見つめる。
オコジョ番長「・・なぁ、コジョルー」
コジョルー「なぁに?」
オコジョ番長「結婚しようか・・」 コジョルー「うん。しよう・・」
それを聞くと、オコジョ番長は再び微笑んだ。
オコジョ番長「こんな、俺なんかを好きでいてくれて・・ありがとうな」
コジョルー「ううん・・そんなこと言わないで」
コジョルーの涙が、オコジョ番長の顔に落ちる。
もう泣かないと、決めていたのに。
オコジョ番長「コジョルー・・・愛してる。・・だからもう一度、おめーの笑顔を見せてくれ」 >>517
やばいかな?人によって違いはあれど、よくある擬音だと思うよ。
じゃあ書く
ttp://id55.fm-p.jp/485/kemoss/
俺が書いたやつ、まだ全部じゃないけどまとめてるからよかったら覗いてください それを聞いて、コジョルーはもう片方の手で急いで涙を拭う。
何度も涙を拭いながら、コジョルーは精一杯の笑顔を見せた。
コジョルー「私、ちゃんと笑えてる?」
オコジョ番長「ああ・・笑えてる・・。最高の、笑顔だ・・・」
オコジョ番長の瞼が、再び落ち始める。
オコジョ番長「コジョルー・・」
コジョルーの手を握り返していたオコジョ番長の手の力が、すっと抜け、
微かな微笑みを崩さないまま、オコジョ番長は静かに目を閉じた。
オコジョ番長「ありがとう」
深夜の学校で、一つの灯が、消えた。
コジョルーは動かなくなったオコジョ番長を抱きしめる。
まだ温かみの残るその体に顔をうずくめ、泣いた。
この夜が、三人で過ごす最後の時となった。
それを知っているのは、コジョルーと、無音の暗闇を照らす月だけだった。
・・・
翌朝、オコジョさんの家。
妹「兄さん、昨日は帰ってこなかったわね」
父「心配すんなって、友達の家にでもいるさ。ったくー連絡ぐらいよこせよなあいつも」
ザッザッ・・
その時、落ち葉を踏みしめる音が外から聞こえた。 妹はそれに気付かず、そういえばデコログの更新通知が来ていたなと思いながら携帯をいじっている。
その更新通知は深夜に届いており、表記されているブログタイトルは、『番長のからあげらぶろぐ』。早々確認する。
妹(兄さんが夜中に更新するなんて珍しいわね・・)
no title
ありがとう
さようなら
妹(えっ・・?何これ・・)
その時すでに足音に気付いていた母は、木の巣穴の入り口から外を覗いている。
母「あの子が帰ってきたわ」
妹「兄さん!?」 糊を付けかけのつけまをほっぽって、妹は母と共に木の巣穴から顔を出す。
だが木の下にいたのは、オコジョ番長を背負ったフェレット番長と、コジョルー。
母「どうしたのかしら、あれ」
全員が木の下に駆けつけた。
フェレット番長「おはようございます・・」
母「あなたたち、どうしたの」
妹は、すぐにさっきのブログ内容が頭によぎった。
だらんと力の抜けたオコジョ番長の腕を握る。
生きた者とはとうてい思えない程、冷たかった。
フェレット番長「死んだよ」
妹「う・・そ・・」
父「な、何ィ!?」
・・・ オコジョ番長は、一旦巣穴に連れこまれた。
フェレット番長とコジョルーも一緒である。
フェレット番長「すみません・・」
妹は冷たくなったオコジョ番長にしがみつき、声をあげて泣いている。
普段化粧を気にしている妹だが、今は完全にふっ飛んでいるのだろう。
父「何でっ、どうしてこうなったんだよお!!俺たちが死期も看取ってやれないなんて・・!!」
母「あなた落ち着いて!!この子たちに八つ当たりしたってしょうがないでしょ!」
取り乱す父を取り押さえる母。
父「す、すまん」
コジョルー「ごめんなさい、ごめんなさい・・」
母「いいえ、あなたたちのせいじゃないわよ。それに」
母がオコジョ番長の顔を覗き込む。 母「見てあげて、この子の顔を」
父「これは・・」
そのオコジョ番長の顔は確かに灯の消えたものだった。
しかし一同には、ほんの少しだけ、もしかしたら錯覚なのかもしれないが、安らかな微笑みを浮かべているように見えた。
父の目からも涙がこぼれ出す。
父「・・そうか。お前は、最期まで幸せだったんだな」
母「ええ、きっとそうよ・・。ねえ、あなたたち」
二人の方に振り返る母。
フェレット番長「は、はい」
母「入院してる間も沢山お世話になったわね。今までずっと、この子と一緒にいてくれて感謝してるわ」
フェレット番長「いえ・・」
コジョルー「私達も、いっぱい、大切なものを学びました」
母「それはよかった・・。この子の生きている時間は短かったけど、いい友達に囲まれて、幸せだったと思う。本当に、ありがとう」 父「それに、コジョルーさんだったか?」
父がオコジョ番長の胸に手を置き、その顔を見つめたまま話し出す。
コジョルー「はい」
父「この息子の恋人・・だったのか?」
コジョルー「え、えっと・・・そう、です」
予想外の質問に、コジョルーはドキッとした。
まさかオコジョ番長の父親に言われるとは。
父「こんな息子を好きになってくれて、ありがとうな。彼女ほって死んじまうなんて、とんだ馬鹿野郎だよこいつは」
コジョルー「いえ、・・私より早く死んじゃっても、オコジョ番長はオコジョ番長ですから」 父「そう言ってもらえて、きっとこいつも喜んでいるな。君たち、そして沢山の友達が、こいつにとって一番の宝物だったんじゃねえかな」
フェレット番長「・・俺らも何かの役に立てたのなら、よかったです。ありがとうございます」
コジョルー「ありがとうございます」
その日の夜、オコジョ番長の通夜が行われた。
クラスメイト全員で、オコジョ番長の冥福を祈った・・。
・・・ ・・みんなは、友達を大切にしているか?
いつも喧嘩ばかりしているけど、まあ何だかんだで仲良し、なんていう友達もあるだろう。
そいつがもしいなくなったら・・。
失いかけてからしか大切さに気付けないなんて、哀れなもんだよな。
友達に限った話じゃねえ。親しい人について考えてみてくれ。
そいつと過ごす時間は、当たり前のようでかけがえのないものだ。
いつ終わりが来るかわからないぞ。
だから、何気なく過ごしている周りの人との時間、そして存在を、大切にしてほしい。
さて、あいつがいなくなってしまった今、あの学校の番長は俺だけになってしまった。
でも立ち止まってなんかいられねえ。気合い入れて行くぞ。
見守っててくれよな、オコジョ番長。 ・・私は、ずっと気付けなかったものが沢山あった。
大切なものは平凡な生活の中にある。
だけど、それが当たり前になっちゃうから、気付けないの。
私はオコジョ番長のことが好きだってことにすら・・。
それはこんな生活があったから生まれた気持ちだったのかもしれないけどね。
みんな、今の時間を大切にしてる?全力で生きてる?
そうすれば後から悔やむことはない、とは言い切れないけど、少なくはなるよ。
それに、好きな人ができたら、迷わず気持ちを伝えて。
いいかげんな気持ちじゃだめだけどね。
私にとってオコジョ番長は、世界で一番、好きな人。
十数年後。
コジョルー「いってらっしゃい、気をつけてね」
子供「うん、いってきまーす!」
あれからもう十年以上。
私の中では、いまだに鮮明に記憶に残ってる。
でも奇跡ってあるんだよ。
私が産んだのは、あなたの子供。
そして私が世界で一番愛しているのは、オコジョ番長、あなただけ。
未練がましいと言われちゃうね。
だけどこれからも、ずっと・・。
・・・
子供「今日から私も華のJK!よーし、行くのだ!」
ここはとある小さな村の、人間、動物、共学の学校である。
おわり 以上。一ヶ月近くもつきあってくれてありがとう。いつも感想とか本当に嬉しかった。
オチは俺の能力じゃこれが精一杯・・。そしてもうこんな長いSSを書くことは無いだろうw
ちょっと疲れたんで数日は休憩。でもまた何か書きた(ry
では失礼。 感動のラストだったな!読んでる途中エピローグで子供でてきて終わりそうかなって思ってたわ。
ちゃんとエロもうまくつなげたな。
長い間執筆乙。おれもこんなに長いエピソードじっくり読んだの初めてで勉強になったわ。
オコジョ愛しっかり伝わったぜ!主は日本一のオコジョ厨だと誇るべし。
乙した! >>533>>534
感想ありがとお。
まぢで長かったw
日本一てwでも放送から10年たつオコジョさんでこんなSS書くのは俺ぐらいか
とりあ>>520のホムにまとめとく
ほな _,..,,_ /丶
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` またSSかきたいんだけど、どうしよっかな
今考えてるのは入れ替わりネタ(コジョピーとコジョルーの中身が入れ替わるとか)でエロいの書くか、前回の続きでオコジョ番長が死んだあとコジョルーに子供ができる話か
どれにしても前回ほど長くはしない
もし見てる人がいたら意見ください
エロSSのリクとかもあればできる範囲で受ける
まーレス無くても気が向けば不意に何か書くかも おやびんより大きくなるでやんす
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/^ー--...,,,____,.........,,,___,,,.-ヽヽ,
~ー-‐'^ ^ー-‐''~ このまえSSかいてた者です。
また書きたくなったから今夜からちまちまいく
前回の続編っぽいもの。長くはしない
誰も見てなくても書くんでしくよろw
オコジョ番長はもういない。
あれからしばらく・・。私たちは変わらず毎日を過ごしている。
いつまでも泣いていても仕方がない。
だけど、心の片隅にはいつもあなたがいるよ。
大丈夫、私は元気にやっているから
と言いたいところだけど・・。 コジョルー母「コジョルー、早く起きなさい」
コジョルー「・・・・」
コジョルー母「遅刻するわよー」
コジョルー「・・・だるい・・」
朝。
前までならすんなりと起床していた時間。
だがここのところ、コジョルーは体調がおかしかった。
しかし学校を休む程ではないと思い、異常にだるい体を何とか起こす。
コジョルー「気持ち悪い・・」 朝食もほんの少ししか入らなかった。
コジョルー母「あら、もういいの?もしかしてしんどい?学校、休む」
コジョルー「胸焼けがする・・。大丈夫、動き出せばおさまる。じゃあいってきます」
化粧をする気力が起きず、耳の飾りと愛用のグリーンのカラコンだけを装着して学校に向かった。
・・・
体の不調は朝だけではない。
授業中もだるさや眠気が続き、熱っぽく感じることもある。
空腹になれば朝のように吐き気やむかつきに襲われる。
コジョルーの変化は皆の目にも明らかであった。 トモコ「コジョルーさん、ここのところ、ちょっと変だよ」
ママ「聞いても、大丈夫とか平気としか言わないし。オコジョ番長がいなくなって、不安定になってるのかしら・・」
トモコ「そこまで辛そうには見えなかったけど、やっぱり無理してるのかなー」
ゆうた「少なからずはあるだろうね・・」
一方、フェレット番長はオコジョ番長の妹にこのことを相談していた。
夏以来、たくさん関わってきたおかげで、オコジョ番長がいなくなってからもそれなりに親しい関係であった。
妹「なるこどねぇ。精神的に疲れて、ホルモンがおかしくなってるとか・・、うーん私にもよくわかんないけど」
フェレット番長「そうなのかなー。それにこの前なんか話してたらいきなり泣き出して、何て言うか情緒不安定なんだよな。見た目にはわからないけど、相当ダメージ受けてんのかな」
妹「一回コジョルーさんともちゃんと話がしたいわ」 ・・・
三学期の半ば、続く体調不良。
家族の心配も募る。
情緒不安定、意味もなく苛立ったり、泣いたりしてしまう。
肌荒れ、吐き気、いつもだるく疲れやすい体。
そして、遅れすぎている月経。
ある日、コジョルーは薬局にいた。
学校帰りなのか、制服のままである。
その手には、妊娠検査薬・・。 妹「あら、コジョルーさん」
コジョルー「!!?」
聞き覚えのある声で、コジョルーは手に持った検査薬をさっと棚に戻す。
妹「学校帰り?」
コジョルー「う、うん。ちょっと親に頼まれたものを買いに来たの」
咄嗟に変な嘘まで言ってしまった。
妹「そうなんだ?最近体の方はどう?」
コジョルー「平気。心配しないで。またね」
妹「あっ!ちょっと!」
オコジョ番長の妹の呼び止めも聞かず、逃げるようにコジョルーは立ち去った。 一時間後。
再び、さっきと同じ場所にコジョルーの姿はあった。
今は、普段外出には使わないようなジャージと黒のパーカーに身を包んでいる。
・・心当たりは、あるといえばある。
だけど、オコジョ番長は、もう子供を作れない体って言われてた。
これは念のため。あるはずのないっていうのを確信させるためのものなんだから・・。
そう強く言い聞かせ、こんなものを買う自分を誰にも見られないように顔を伏せたまま、コジョルーは妊娠検査薬をレジへ運んだ。 そう、あるはずがない。
だって医者がそう言ってたのだから。
もしこれで予想外の結果にでもなろうものなら、世の中は間違っている。
そんなことを考えている自分を早く安心させたい。
今度、ちゃんと病院にも行かなければ。
あの塚原先生のところに。
しかしそのコジョルーの思いは、妊娠検査薬に裏切られた。 書く
コジョルー「そんな、こんなことって・・。私、どうすればいいの・・!」
頭が真っ白になる。
すぐに事態を飲み込めるはずがなかった。
何も考えられない、だが涙が出た。
最近すぐに泣いてしまったり、感情が抑えられなかったり、情緒不安定な自分を自覚していた。
それもこれのせいだったのか。
使用済みの検査薬を巣穴の外に隠し、コジョルーは事態から逃げるように眠りについた・・。 ・・・
翌日。
まだ昨日のことは飲み込めない。
ただ吐き気と体のだるさが、そのことを頭から離さなかった。
コジョルー「・・・もしもし」
妹『もしもし〜どうしたの?』
妊娠したかもしれない、そう言おうとした。
・・言おうとしたが、言えなかった。
妹『ん?』
コジョルー「あ、えっと、昨日は急に帰っちゃってごめんね。何だか私、呼び止められたのに走って帰ったから、気になってて」
妹『あら、そんなこと?別に気にしてないわよ〜。今度またゆっくりお話しましょう』
コジョルー「うん。じゃあ、それだけ・・。またね」
また、嘘をついてしまった。
その日もコジョルーは、学校から一人で下校する。
向かったのは、塚原医院。 受付「保険証の提示をお願いします」
コジョルー「・・あっ」
そういえば保険証は家に置いてある。
ここまできてそれを思い出した。
コジョルー「すみません、また来ます・・」
・・・
その頃。
コジョルー母「あら、随分落ち葉が溜まっているわね。たまには外も掃除しなきゃ」
ザッザッ・・
コジョルー母「あら、何かしらこれ」
溜まっていた落ち葉のしたから出てきたのは、使用済みの妊娠検査薬。
コジョルー母「こんなもの誰が捨てたのかしら」
コジョルー「ただいま・・」
コジョルー母「おかえりなさい。ねえコジョルー、ちょっと」
コジョルー「なぁに、ママ」 拾った妊娠検査薬をコジョルーに差し出す。
コジョルー「!!」
コジョルー母「今こんなものを見つけたんだけど、まさかあなたのものじゃあ・・」
コジョルー「・・・・」
ここまで来て、もう逃げられない。
コジョルーは母からそれを取り、一目確認すると
コジョルー「私の」
小さく、そう呟いた。
コジョルー母「えっ・・」
コジョルー「これは、私のなの」
コジョルー母「嘘・・。そんな、何言ってるのよ」
落ち着いているように見えるが、コジョルーの母は明らかに動揺していた。
コジョルー「ママ、ごめんなさい・・・」
コジョルー母「と、とにかく、着替えなさい!すぐに病院に行くわよ」
再び、塚原医院。
コジョルー母「失礼します」
都「こんにちは。あら、あなたは確かあの時の、コジョルーさん」
都はコジョルーのことを覚えていた。
オコジョ番長が入院している時にいつも出入りしていたのだから。
コジョルー「私を診察してください。私、赤ちゃんが出来たかもしれない・・」
都「え・・?」
コジョルー母「あ、あの・・すみません」
都「ええ、わかりました。ではお母さんは、外でお待ち下さい」
・・・
モニターには確かに、コジョルーが宿した新しい命が写っている。
思わずお腹に手を当てる。
都「これが、あなたのお腹の中の赤ちゃん。九週目に入ったところですね。妊娠三ヶ月です」 コジョルー「三ヶ月??私、その・・そういうことがあったのは12月の30日に、一度だけ・・」
都「妊娠の週数というのは、前の月経があった日を一日目と数えます。だから12月だとすると、ちょうど計算が合うんですよ」
コジョルー「はい・・」
都「ちゃんと日を覚えてるってことは、好きで結ばれたんですね?」
コジョルーは、さっきの曖昧な返事と打って変わり、はっきりと頷く。
都「相手にはちゃんと言いましたか?」
その言葉に、コジョルーは胸が締め付けられた。
相手は、世界で一番愛しているそのひとは、もうこの世にいない・・。
コジョルー「相手は・・・オコジョ番長です」
都「まあ・・・!」
都も、塚原を通してオコジョ番長の死は耳にしていたのだ。
コジョルー「それに、オコジョ番長はもう子供は作れないって・・」
塚原「そのことについては私が説明しよう」
都「せ、先生!!いつの間に!?」 塚原「確かにオコジョさんは、放射線治療の影響で生殖機能は大幅に失われた。普通なら自然に妊娠なんてありえない程にな。だが機能が完全に失われたわけではなかったもかもしれない。
元の数百分の一でもそれが残っていれば、子供が出来る確立は・・・0.000001%だったとしても、0%ではない」
これは奇跡。
普通ならありえない。0.000001%のことが、そうそう起こるはずがない。
特別な何かがあって、この結果に至ったのだろうか。
都「・・医者として説明しておきますね。妊娠しても出産を望まない場合、人工妊娠中絶手術が受けられます。母体に負担をかけないためには、妊娠12週目、できるだけ早く手術を受けることが望ましいです」
しかし、この結果を素直に喜ぶことはまだできない現実があるのだ。
まだ高校生。さらに父親はいない。
今子供ができて、育てることができるのか。
誰もが無理だと思うのは当然のことだろう。
しかし、そんなものを押しのけてしまう女の本能が、コジョルーにも芽生えていた。
コジョルー「先生。産んだら、だめですか?」 都「・・・」
コジョルー「17歳で、父親もいなくて、それで産んだら、罪にな、・・る?」
都「・・・いいえ。子供を産むのは何歳でも罪になりません。だけど子供を産んで、育てられなかったら、罪になるんじゃないかしら」
コジョルー「・・・はい」
都「あなた一人で、育てられますか?あまり時間はないけど、よく考えてください。あなたはまだ未成年。辛いだろうけど、親ともちゃんと話し合ってください。」
コジョルーは母と共に、塚原医院を後にする。
コジョルー母「・・・」
コジョルー「ママ・・」
コジョルー母「・・・」
コジョルー「ママ・・、ねえっ!!」 無言で歩き続ける母の服の袖を掴む。
コジョルー「何か言ってよ・・、怒るなら怒って」
パンッッ!!!!
母の手のひらが、コジョルーの頬を強く打つ。
その母の表情は、怒り、悔しさ、不安、様々なものに満ちていた。
コジョルー母「どうして・・」
今にも泣きそうな顔で、コジョルーを抱きしめる。
コジョルー母「コジョルー・・・どうしてっ・・・」
コジョルー「・・・・・・」
そして、何度も何度もコジョルーの頭を撫で続けた。
色々なものが入り混じり、コジョルーの胸に、深く刺さった・・。
コジョルー父「冗談だよな?」
二人「・・・」
コジョルー父「だろ?」
コジョルー母「いいえ・・」
コジョルー父「ありえないよ、よりによってこいつが」
母が、妊娠証明書と書かれた紙を差し出す。
そこに、はっきりと示されたコジョルーの名前。
コジョルー父「・・何だよこれ。冗談にしちゃ手が込みすg」
コジョルー母「今三ヶ月に入ったところで、病院の先生が、手術するなら急がなきゃならないって言ってたわ・・」
コジョルー父「警察にはもう届けたのか?何かあったんだろう?合意の上でそんな、・・こんな訳ないだろう」
母以上に動揺するコジョルーの父。
冬だというのに、顔には汗がはっきり確認できる程滲んでいる。 コジョルー「違う・・」
父「ん??」
コジョルー「ママにも聞かれたけど、私、無理矢理とかそういうのじゃない」
父「・・そう言えと脅されたのか?」
コジョルー「違う!!・・違う・・」
震える父の手。
今にも爆発して発狂してしまいそうな怒りを押さえ込んでいろように見える。
コジョルー父「っ・・・おい、一体誰だ、・・どこのどいつだ・・」
コジョルー「・・・オコジョ番長」
コジョルー父「よし今すぐここに呼び出s」
コジョルー「何言ってるの!!!死んじゃったひとを呼べるわけないでしょ!!」 そう言われ、ハッとする父。
しかし、すぐにまた話し出す。
コジョルー父「何ィ?オコジョ番長って・・お前、あの子と何があった」
コジョルー「死ぬ間際、ほんの少しの間、付き合ってた・・かどうかはわからないけど、両想いだった」
あちらの両親と違い、コジョルーの両親はこの関係については初耳だった。
コジョルー父「お前は、同級生をこんな目に遭わせて勝手に死んでしまうような男と付き合ってたのか」
コジョルー「そんな言い方しないで!!」
コジョルー父「相手がお前のことを本当に大切に思っていたならこんなことになる訳ないだろ!!」
コジョルーの肩を掴み、激しく揺さぶる父。
その姿は、去年の夏、塚原医院の診察室でのフェレット番長の姿に重なった。
コジョルー「パパは何もわかってない!!!パパなんかに絶対わかんないんだから!!!」
たくさん涙をこぼしながら、コジョルーは叫んだ。
父の手を振り払い、そのまま外に飛び出す。
それを止めようとした母の手まで引っかいて、コジョルーは走り去った。
コジョルー母「痛っ・・」
コジョルー父「ほっとけ!!!!!あんな奴もう娘じゃない!!!」 それから父はうずくまって泣いていたが、しばらくすると、スイッチが入ったかのように立ち上がる。
コジョルー父「出かけるぞ」
コジョルー母「えっ?」
父は乱れたワイシャツとネクタイを正し、よばに置いてあったスーツをはおる。
コジョルー父「向こうの親に会いに行く。こういうのは先手必勝だ、行くぞ!」
コジョルー母「ちょっとあなたっ」
母は、コジョルーに黙って行くのは・・と言おうとしたが、今の父に何を言っても無駄であろう。
・・・
気が付くと、コジョルーは街に来ていた。
様々な光が輝く夜の街。絶え間なく人が行きかっている。
妹「あれ?コジョルーさんじゃない。何やってんの?」
声の方向に振り返ると、制服姿のオコジョ番長の妹が。
その後ろにはフェレット番長と、バイクにもたれかかった長谷川もいる。
フェレット番長「・・コジョルー、何かあったのか?」
コジョルー「・・・」
コジョルーは涙をぬぐい、妹とフェレット番長に真実を告げた・・。
・・・
オコジョ番長の家。
父「いきなり何を言い出すかと思えば・・。そんなこたぁー俺らに言われても困っちまうぜ」
コジョルー父「な・・っ!」
母「ちょっと!」
父「だって証拠がねえだろ。例えあいつがそのコジョルーちゃんと恋人だったとしてもな」
コジョルー父「うちの娘が嘘をついてるとでも言うのか!!」
コジョルーの父はオコジョ番長の父に今にも飛び掛りそうだったが、コジョルーの母がそれを必死に止める。
コジョルー母「あなたも落ち着いて!」
コジョルー父「これが落ち着いていられるか!!」
・・・
ブオオオォ・・ドドドドド・・
長谷川のゼファーが、オコジョ番長の家の前で停止する。 妹「ありがとう長谷川くん。また遊ぼ」
長谷川「おう。また連絡くれ」
タンデムシートから、妹とコジョルーが飛び降りた。
三人乗りだとかいう突っ込みは無しで願いたい。
長谷川「じゃあな」
カチャッ、フォアアアアアアアン・・
走り去るゼファー。
ショート管のサウンドが、暗闇の中へ消えていった。
コジョルー「・・パパの声だ。私の親がここに来てる」
妹「どうやらそのようね」 遅筆すまん
妹がコジョルーを連れ、巣穴に入った。
妹「ただいま」
母「おかえり。あら、あなたは・・コジョルーさん」
コジョルー「こんばんは・・。ごめんなさい、私のせいでこんなことになって」
コジョルーの父が、妹の方を見る。
コジョルー父「・・女の子を夜遅くまでほったらかし、それにふしだらな格好。自由に育ててらっしゃるんだなあ、あんたのとこの子は」
父「何だと!」
嫌味を含んだ口調で続けるコジョルーの父。
コジョルー父「亡くなった息子さんも不良だったんだろ?いかにも考え無しに女性を孕ませそうn」
父「てめえっ!!大概にしやがれ!!」
コジョルー「やめてよ、パパ・・」
今にも再び泣き出しそうなコジョルー。
妹がコジョルーの父につかつかと歩み寄る。 妹「ちょっと、あんた何様?いくら何でも失礼じゃないですか?」
コジョルー母「そうよ、あなた少し頭を冷やして!」
人間のギャルと同じように盛りまくった大きな瞳でコジョルーの父を睨みつける。
妹「あなたが私たちの何を知ってそんなこと言えるんですか?」
父「だ、だがコジョルーはここの息子が相手だと言った!」
妹「ええ、聞いたわ。コジョルーさんから直接ね」
視線を逸らす妹。動物らしからぬ派手なピアスが顔の横で揺れる。
父「けどそれは何の証拠もねえ!」
妹「・・父さんにも言っておくわ。確かにコジョルーさんが言ってたってだけじゃ、そう思うわよね。事態が事態だもん。けどコジョルーさんは、人様に迷惑をかけるような嘘をつく子じゃない。父さんや母さんだって、そんなのわかるでしょ?
兄さんが入院してる時、ずっと助けてもらって、いっぱい話もしたじゃない」
父「・・・」
母「・・・」
・・その通りだ。
この子が、そんな嘘をつく訳がねえじゃねえか。
あんなに優しくて、そして最後まで一途に好きになったひとを愛していた、純粋な可愛い女の子。
きっと「子供ができた」なんて打ち明けるのも、怖くてたまらなかっただろうな。
俺はそれを踏みにじった。自分らのことしか考えてなかった。
もしこいつ(妹)がこの時間に帰ってこなかったら、俺は今頃あの嫌味な向こうの父親をぶん殴って、まともに話もしないまま追い出してたぜ・・。 妹「不毛な争いなんて、兄さんも望んでいないはずよ・・。って、私なんかが偉そうに言うのもおかしいけどね」
コジョルー父「・・さっきは、あんなことを言ってしまってすまなかった。また、何かあれば来る」
父「ああ、こっちもできることはしたい。元はといえば、うちの息子のせいだから・・」
コジョルー一家はオコジョ番長の家を後にした。
寒く、暗い夜道を三人で歩く。
コジョルー母「ねえ。相手の子って、どんな子だったの?私たちにも教えて」
優しい声でコジョルーに問う母。
コジョルー「オコジョ番長はね、気が強くて、ちょっと怒りっぽいかった。でも案外ヘタレっていうか、いつも威張って強がってても、繊細なところもあるの」
母「何だか可愛らしいわね。私、てっきり怖い人なのかと」
コジョルーは少し首を振る。
コジョルー「ううん、全然そんなことないよ。そして、やる時ばっちりやってくれる。何だかんだで、心の中はとっても優しいひとだと私は思う。いつも、みんなの中心・・」 遠くの夜空を見ながら、コジョルーは思い出していた。
オコジョ番長と過ごした記憶。
壮絶な闘病生活。
そこで二人だけの秘密ができたり、様々なものを学んだ。
コジョルー「私にとっては今でも、世界で一番、大好きな男の子」
母「そう・・」
コジョルー「それにね、元々オコジョ番長は、生涯子供が作れないってお医者さんに言われてた。放射線治療っていうもののせいで。だからこれは、奇跡・・」
母「・・・」
・・はっきりとは聞いてないけど、この子は今、多かれ少なかれ産みたいって思ってるはず。
一見大きな過ち、だけど見かたを変えれば、亡くなった彼がこの子が言う通り奇跡を起こして、残してくれたものなのかもしれない。
そして、誰しもが持つ母性、女の本能。
私だって子を持つ親、よくわかる。
もっとも、私の結婚や妊娠や出産は今のこの子の歳より何年も後、というか今の社会においての一般的な歳だった訳だけど。
この子は17歳。とはいえ自立できない歳ではない。
だけど・・、やっぱり今の私に賛成はできないわ。
・・・ 数日後。
人間、動物、共学の学校では、一つの大きな噂が立っていた。
井澄「ねえ、コジョルーさんっているでしょ、オコジョの」
繭美『誰、それ』
DQN女「B組のだろ。知ってる知ってる、妊娠したってマジなんかヨ?」
井澄「マジなんだって。大人しくて可愛い子だったのにびっくりよねー。しかも相手がオコジョ番長とか何とか」
DQN女「あの亡くなった子だよな。うっわーどうすんだろ」
フェレット番長(チッ。いつかこんな日が来るんじゃないかとは思っていたが、恐れてたことが現実に)
それはコジョルーにとっては不愉快なものでしかない。
しかし事態が事態、時間が解決してくれる、などという甘いものではなかった。 一方、別の学校。
ギャル友「ねえ、死んだあんたのお兄ちゃんが女の子妊娠させてたってホント?」
妹「・・ええ。本当よ」
ギャル友2「えーっ、やっばー。相手の子かわいそー・・」
妹「・・・」
放課後。
妹「ねえ、そっちの学校でも、やっぱ変な噂立ってる?コジョルーさんのこと・・」
コジョルー「・・うん」
妹「ごめんなさい!!私のせいなの!」 コジョルー「え?」
いきなり謝罪され、キョトンとするコジョルーとフェレット番長。
フェレット番長「どういうことだ」
妹「私、デコログに、この前コジョルーさんの親がウチ来てた日のこと書いちゃったの・・」
フェレット番長「はあ!?何考えてんだよ!」
思わず声を荒げるフェレット番長。
しかしコジョルーがそれを制止する。
コジョルー「待ってフェレット番長。怒らないで話を聞いてあげて」
妹「私、コジョルーさんの助けになることがあればと思って、みんなならどうする?って書いて・・。けど冷静に考えたら、こうなることがわからなかった訳ないのに」
フェレット番長「・・・で、今その記事はどうなってんだ?」
妹「まずいと思って書いた次に日に消したわ。けど私のブログ、更新通知とかしてる子かなり多いから・・。本当、ごめんなさい!!」 鞄の中で鳴っている携帯も無視し、二人に頭を下げる妹。
その姿はいつもの悪羅ギャルな雰囲気が完全に消えている。
フェレット番長「うっかりじゃ済まされないぞ。こんな噂、学校の奴らの親とかにまで広まったら、コジョルーだけじゃなくて、その家族や君らも・・」
コジョルー「フェレット番長、もういいよ」
フェレット番長「だ、だがしかし」
コジョルー「ねえ、そんなに落ち込まないで。事実なんだからどうせいずれはバレることだろうし、私もこれぐらい覚悟してたから」
妹はその言葉で、伏せていた目をゆっくりコジョルーの方に合わせた。
妹「コジョルーさん・・」
コジョルー「暗い顔してるなんてあなたらしくない。ねっ、カラオケ行って元気出そ?」
いつもの笑顔で、妹の手を取るコジョルー。
大きな瞳に光が当たり、グリーンのカラコンの模様がはっきりと映っている。
妹「・・ありがとう、コジョルーさん」 しくった上げちまった
とりあ俺が書いてる今回と前回のSSの、俺の中での設定
・主役、メイン
オコジョ番長:死亡、当時高二、ヤンキー、ケモショタ
フェレット番長:高二、オコジョ番長の親友だった、ツンデレ、ホモ?
コジョルー:高二、17歳、ケモロリ、大人しい系、死に際のオコジョ番長とセクース→妊娠、それが噂になってこれから色々とやばげ
・家族ら
オコジョ番長の親:放任主義だがスジは通している、早婚、元ヤン
父 30代中盤、公式のようなニートではない、中卒、ガテン系
母 30代中盤、派手、ちょっとキツめ、専業主婦
オコジョ番長の妹:高一、学校は別、悪羅ギャル、ケバい、デコログ、長谷川と仲良さげ、出番増えそう
コジョルーの親:歳もそれなりの普通の両親
父 40台後半、娘に厳しそう、普通に大卒、スーツ着てる、オコジョ番長一家をDQN扱い
母 40台前半、地味目、夫のブレーキ役
・サブ
塚原:医者、オコジョ厨、変態的なシーンを書く隙がない・・
都:女医
サエキ先生:公式ほど屑ではない、元気のある普通の教師
槌谷、チョロリ、トモコ、ママ、ゆうた、漫画家、双子:クラスメート、大体公式通り
繭美、井澄:隣のクラスの子、悪い意味でコジョルーの噂が気になっている
長谷川:高三、ヤンキー、学校は別、カワサキ・ゼファー400に乗っている ・・・
フェレット番長「てか、マジでオケ来ちまったし」
さっきのコジョルーの発言から、一同はカラオケに行った。
妹「いいじゃない。今日は私がおごるわよ」
コジョルー「えっ、そんな・・」
とコジョルーが遠慮がちに言う。
妹「いいのいいの。お詫びがわり。って軽すぎか;」
コジョルー「ううん。というか気にしてないってば」
フェレット番長「そういやこの面子は初めてだな。今までは・・」
フェレット番長が言いかけ、途中でやめる。
その時皆の脳裏には同時に、元気だった頃のオコジョ番長の姿が浮かんでいた。 フェレット番長「・・何か物足りねえな、あいつがいないと」
『一番は俺な〜!』
聞きなれた、だがもう二度と聞くことはできない声が、今にも聞こえてきそうな気がしてしまう。
コジョルー「・・・」
妹「・・ちょ、ちょっと、オケ来てまでしんみりしないでよね!ホラ早く曲いれなさいよ!」
フェレット番長「あ、ああそうだな。じゃあ一番俺でいいか?」
デンモクがフェレット番長の元に。
妹「ねえあれ歌ってよ!『勇気100%』!」
フェレット番長「は?」
妹「かなり前に兄さんと一回歌ってたじゃん。聞きたい!」
フェレット番長「そーだっけ?まあいいが」 ピッピッピ
画面に表示される『勇気100%(ya-ya-yah)』。
フェレット番長は思い出した。
確かにオコジョ番長と歌ったことがある。一回ではない。
キーの高いYa-Ya-yahバージョン、あいつの声にはぴったりだった。
フェレット番『がっかりしてめそめそしてどうしたんだい、太陽みたいに笑う君はどこだい、Wow Wow』
俺の記憶に残っているのは、あいつの声が混ざったもの。
だが今は、あまり好きではない自分の声だけが一室に響く。
何故好きじゃないかって?だってちょっと老けてるだろ?
フェレット番長『胸を叩いて冒険しよう〜』
『ヘイ!ヘイ!』・・ハイトーンボイスが頭の中ではっきりと響いた。
俺は全力で歌った。あいつのことばかり考えてると、悲しくなるから。
フェレット番長『抱きしめながぁーーらーーー!』
負の感情を追い払うように。
フェレット番長『僕たちが持てる輝き永遠に〜、忘れないでねーー!!』 放置まんすー
・・・
フェレット番長「・・・」
妹「ありがとー。じゃあ次私でいいかしら?」
フェレット番長「・・ああ」
コジョルー「フェレット番長、どうかした?」
一曲目を歌い終わったフェレット番頭は浮かない顔をしていた。
・・・ちくしょう、生前のあいつの姿が頭の中に染み付いて離れねえ。
数ヶ月前のことが、昨日の出来事のように蘇ってきやがる。
フェレット番長「いや、別に・・」
って、あいつAKの曲いれやがった。女の癖に!(失礼)
妹『・・畜生畜生、今も今も、胸を締め付ける曲が流れるRADIO』
あいつ、よく歌ってたなこれ。
声や見た目は違うが、この子の歌い方の癖、マイクの持ち方とか、
あいつに、そっくりだ。・・
And I Love You Soを歌う妹の姿も、生前のオコジョ番長の姿の重なってしまう。
悲しい気持ちが蘇ってしまう。
しかしそれと同時にフェレット番長は、この数ヶ月感じることのできなかった安心感のようなものを、ほんの少しだが感じていた。
その正体を完全に把握することは、自身にもできなかったが。 ずっと書いてなくてごめん
忙しい
いや、だるい
もし誰かが続きを書きたいならやってくれてかまわない
まあ多分それはないだろうからまたやる気次第で再開すっかも
コジョルーの噂は、この小規模な学校の中で同学年には知らない者はいないほどまでに広まっていた。
心配そうにしてくれる子もいるが、やはり冷たい視線も突き刺さる。
そして、そんな噂が生徒の間だけでとどまるわけがなかった。
サエキ先生「コジョルーさん、ちょっと」
コジョルー「る?」
サエキ先生「今から職員室に来てもらえるかな。少しお話があるんだ」
・・・
キツネ先生「コジョルーさん。最近、あなたに関する大変な噂が耳に入ったのですが」
コジョルー「噂ならホント、です」
もう、この目の前の教師が何を言うかなどわかっている。
コジョルーは聞かれるまでもなく答えた。
コジョルー「私のおなかには、赤ちゃんがいる」 制服の上から、自分のお腹に手をあてるコジョルー。
コジョルー「このこと、ですよね?」
キツネ先生「ええ・・。その確認がしたかっただけです。本当なんですね」
コジョルー「・・はい」
すぐにコジョルーは解放された。
あれ以上は何も聞かれず、どうこう言われることもなく。
それがかえって不気味だ。
フェレット番長「おう」
職員室の前には、鞄を持ったフェレット番長の姿。 フェレット番長「何の話だったんだ?」
コジョルー「別に・・。噂はホントなのかって聞かれただけ」
マフラーを巻きながらコジョルーは答えた。
フェレット番長「それで、本当だって言ったのか?」
コジョルー「うん。嘘つけることじゃないし」
フェレット番長「まーな」
二人にも何となくわかる。
こんな確認だけで終わる話じゃないだろう。
生徒が妊娠、学校にとって、それはどのようなことなのか。
他の生徒、親、世間・・。
考えなくても、わかる。 おいおまえらー蛇年だぜー?
蛇なんてこの俺様がきっちり倒してやるぜ!しゃー! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています