今はじめてみた。
主人公のアイドル時代の幻影がぴょんぴょん跳ねて飛んでいくこと
(主人公の心の病)とルミやストーカーが殺戮を繰り返すこと
(ルミらの心の病)がリンクしない。
主人公も病んでいないと幻影を見ないはずだが、主人公はあくまで
病んでいないことになっている(ラスト)。この平仄があっていないため
今ひとつ腑に落ちず雰囲気サイコ、なんちゃってサイコに堕してしまっているが
それがこの映画の味なのかね。表層の80年代アイドルを描写することでその
薄っぺらさを補強し、もう一度見てやろうという気にさせられた。