「魔法少女」に革命を起こした『魔法の天使クリィミーマミ』 既存作と何が違った?
マグミクス 2024.03.29
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放送開始40周年を迎えて再注目されている『魔法の天使クリィミーマミ』(1983年)は、それまでの魔法少女アニメとはひと味違っていました。「魔法の力」と「作品のスケール」は後にも先にも、「最小」「最弱」と言えるかもしれません。
しかし、少女のささやかな憧れを具現化し、時代を経ても愛される作品です。


●あどけない女の子が魔法の力で誰もが振り向く美少女に変身!

それまでの魔法少女アニメとは一線を隠す世界観と繊細な描写で唯一無二の魅力を放っています 。『クリィミーマミ』の魅力をひと言で表すならば「等身大」です。

それまでの魔法少女ものは前年放送の『魔法のプリンセス ミンキーモモ』に代表されるように、ほとんどの主人公は魔法の国の王女様という設定で、日常から切り離された手の届かない存在として描かれていました。

それに対して『クリィミーマミ』の主人公「森沢優」は10歳の普通の女の子です。
優の望みは自分を子供扱いする幼なじみの「大伴俊夫」に女の子として見てもらうことだけです。

そんな優が1年の期限付きで魔法の力を授かり、16歳位の美少女に変身できるようになります。アイドルにスカウトされ、「マミ」としてのアイドル活動と優の日常を行ったり来たりするのです。
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