ロビオとロビエットの虫プロ版アトムの放送はたしかクリスマスぐらいのとき
だったと思うが、ラストの結末が変えられていて、おーいそれはいくらなんでも
とってつけた不自然な子供だましの偽善的な予定調和だろうと思った。
良く憶えている。
 東映劇場版の西遊記のラストシーンを不自然なハッピーエンドにねじ曲げられて
限界を感じた手塚治虫が作った虫プロダクションだったが、鉄腕アトムの最期の
太陽への特攻だけがその東映動画とでは果たせなかった思いを果たすことに成功
したものの、虫プロジャングル大帝(進めレオ!)では、結局ハッピーエンドに
なって放送されてしまったなど、やはり漫画とスポンサーからの大金が裏で動いて
大勢の人間の命運を考えざるを得ないアニメーション製作の大規模会社とでは
同じようにできないということを思い知ったことだろう。