日本国内でヒットしていない作品を海外バイヤーが買い付ける動機は薄いです。

日本で当たっているから日本から導入してみるのです。
どうして日本で当たらなかった作品を輸入しようとするでしょうか。
自分のお金で契約をするわけじゃなくて、会社の金でバイヤーは買い付けに
来るわけでしょうが、そのときわざわざ日本で当たらなかった作品を買い付けて
それで当たればまあよしですが、当たらなかったらなんで日本で当たっても
居ない作品を買い付けたんだ、さては買収されたな、などと非難される理屈を
かぶるようなものです。もしも日本で当たっているのに買い付けて
当たらなかったら、それはまだ言い訳ができましょう。

マークハンドラーなどという口出しの酷い外人に最初から監修させて
あれもだめ、これもまずい、こうしなくちゃいけないなどと、日本の
国情や本来の作品の雰囲気をねじ曲げてまで迎合した、まるで輸入作品の
ようなおかしな作品になった平成アトムは、やっぱり面白みが薄かったと
思います。海外では放送できない・し難い部分があるならそこだけ修正するとか、
そのエピソードを削れば良いだけなのですが、1本たりともあるいはまったく
修正せずに売ろうなどと考えるから、全部だいなしになったのです。