PCB汚染はNHKの大誤報!気づいた後も放置
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52033777.html

福島でトリチウムが騒がれているが、
これは普通の水にも含まれている、ほぼ無害といってよい物質である。
こういう物質がいったん有毒物質として騒がれると、
それが科学的には無害とわかっても莫大なコストをかけて処理しなければならなくなる。

私が取材する側としてそれを経験したのPCB(ポリ塩化ビフェニール)である。
これは1万4,000人が食中毒になったカネミ油症事件の原因とされたが、
瀬戸内海の魚からPCBが検出されたことをNHKがスクープし、全国で魚が売れなくなるパニックが発生した。
PCBの製造・輸入は禁止され、それを使った製品はすべて廃棄され、
未だにに最終処分できないまま大量に貯蔵されている。

しかしその後の調査で、
食中毒の原因は熱媒体として使われていたPCBではなく、それが加熱されて生成されたダイオキシンであるのがわかった。
産業技術総合研究所名誉フェロー中西準子氏の研究でも、
ライスオイル中毒の原因はPCBではなくダイオキシンだったと結論している。

これはNHKも早くから気づいていた。

私がPCB問題を取材した1980年代から「原因はダイオキシンだ」という研究発表が出ていたが、
NHKは無視した。
それを認めると、大スクープが誤報になってしまうからだ。
原因がダイオキシンだということがようやく世間一般に浸透すると、
「ダイオキシン(PCB)」と紛らわしい表記に意図的に変更した。