なかよし版は、連載の最初の頃は、少女クラブ版をなぞっているが、
途中から話の流れが大きく代わる。

 再連載開始時にはどういうつもりだったのだろうか?
もしや、最初の頃は有能なアシスタントに少女クラブ版の画を元に
書き直させているような感じだったのではと思えたりもする。

連載時の毎回のページ数がたぶん少女クラブにくらべてなかよしの方が
多かったのだろうと推察する。
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それに雑誌の連載時は、各連載の終わりのページ付近になると、「あああ!」
とかいうような感じでたとえばピンチになるなどで、このあとどうなるのだ
???次号を待つ、という期待感を煽るようなスタイルで連載されてたと思う。
そうして各話の開始のあたりに前回までの山場で終わっているお話の略筋が
載っていたとも思う。(自分は購読などできず、病院に通ったりするときに
待合室で少女漫画誌などがおいてあったのを読んだりしてた)。
 こういったぐあいに、毎回次号を読みたくなるような場面で終わるという
形は、テレビ実写番組「チャコちゃん」だったかでも、手塚治虫が漫画家の
先生として出てくる話の中で、チャコちゃんが本屋でリボンの騎士の載っている
雑誌を立ち読みしていたが本屋の人にはたきをかけられてしまい、漫画家の先生
に、あのあとどうなるの?と聞きに行くというシチュエーションがあったと思う。
 それだけいかにもそういう形で、わざとらしい盛り上がりを作って次号に続く
という形のお話の流れとしての不自然さがあったと思います。それを単行本化
の際にどのように書き直してつなぎあわせたのかが、研究テーマとしては面白い
と思います。