しかし悪いことばかりでもない。伏島が人間味の薄いキャラになったお陰で
対抗軸の嵐が人間味のあるキャラに見えるようになってしまった。
(実は他の多くのキャラも恩恵を受けている)
そして伏島より嵐と接する機会が多くなることで、聖が外見重視の
女性でなく、内面を重視する女性としてマドンナ的要素を高める要因にもなった。
それなら聖と嵐の関係をイメージする曲として挿入歌を流せないかとも
考えたが、歌詞に甘いワードが多く、嵐とは合わなすぎるのだ。
というより、もっと言ってしまえば既に聖とも合わなくなっていた。
23話でできあがった聖はマドンナ、聖女のイメージができてしまい俗っぽい恋愛
を起想させる挿入歌は難しいだろう。

詳細は不明だが、結局のところ番組短縮のお陰で聖は余計な俗っぽい部分が
そぎ落ちてしまい皮肉なことに、主人公のイメージが良くなりすぎてしまった。
それにより、当初予定していた色恋挿入歌が合わなくなったというのが大きな理由
ではないだろうか。熱烈なファンとしては結果往来ではあるが聖美々のマドンナ化は
歓迎すべき事案だ。挿入歌そのものは堀江美都子さんの素晴らしい歌声であり逸品
であるのは言うまでもない。