ちなみに仏教では不飲酒戒があり、基本的に飲酒は禁止のようだが、
浄土宗では「法然全集」の問答を根拠に容認してるケースもあるようだ。
弟子「酒を飲むのは、罪になるのでしょうか」。
法然「本当は飲んではならないが、この世の習いとして致し方ないだろう」
素人見ではどちらにも解釈できるように見えるが、完全否定ではなさそうだ。
原の場合は信徒か不明だが、少なくとも出家はしてないだろうから
そこまで規制は無かったのだろう。信徒外なら猶更だ。個人的には原は
信徒ではなく、知人か親戚の伝手、杉原の父のサポートで下宿したと
推察している。お寺の性質上、家賃は取らないだろうが、二食付きで
無料では流石にお寺に悪いので、お布施や寄進等の名目で幾分かは
負担してると思う。その他に掃除や草むしり等も手伝っていそうだ。

このお寺、いつでも生徒達が訪れているところを見ると、地域に開放的であり、
高台から海や灯台が見渡せる絶景ポイントでもある。また閑静で緑も多く
都会と比べ相当立地に恵まれているようである。冷静に考えると海の見える
霊園というのは相当恵まれているが、三浦半島は何気に霊園が多いようで、
海や自然好きの人が死後の安寧を求めて眠りにつく地に選ぶのも分かる気がする。