上記が本旨であるが、一方、嵐はネガティブな面も執拗に
描かれている。幽霊騒動で噂を広めたり、バレーボールを足蹴りしたり、
ボールをパンチングしてネットを破損させ、ランニング中に
廃部寸前のバレー部と罵倒したこともあった。
白木ほどではないが、前半ではバレー部を軽んじる行為を再三しているのだ。
普通、自分の惚れた相手がいる部を貶すだろうか?(←最大の矛盾)
さらに印象を悪くしているのが、白木の近くに度々いることだ。
白木と体育館の入り口から覗いてたり、生徒会で隣の席だったり。
言うまでもなく白木はバレー部と険悪な状態であり、そんな相手の近くに
いたら視聴者目線でも「あれっ?」となるだろう。誤解の元である。
組合長である父親にもバレー部の悪口(陰口)を言っていることが判明しており、
これだけ事例が多いと単に冗談とか、悪気が無かったというレベルではなく
嵐は相当軽率で愚かと言わざるを得ないだろう。

嵐は、人は良いけど、いろいろ未熟さが残っているタイプに見える。
一番如実に表れていたのが、一条の父親との会話シーンだ。
「おっさん」呼びし、嵐の粗暴さ、稚拙さが浮き彫りになっていた。
仮病のシーンでも自分の浅はかな行為により聖を苦しめてしまった。
悪気はなかったが結果的に悪いことをしてしまうのは
思慮分別が足りないからであり、今後、嵐には精進してもらいたいと思う。

余談だが、嵐の学帽と柔道着のスタイルはドカベンの岩城を彷彿とさせた。
岩城も学帽と柔道着で巨漢のバンカラだったが、男らしい反面、
意中の女性にはめっぽう弱かった。
そして意中の女性からは良い人と思われているものの、
なかなか進展しない点まで共通していた。
岩城は3人兄弟の三男だが、嵐の三吉の名前から三男の可能性がある。
もし三兄弟なら上の名前は流石に一吉、二吉では語呂が悪すぎるから、
一平、二郎、三吉、等になるのだろう。