14話は敗戦に打ちひしがれてへたり込む羽鳥の全身を
ローアングルで映すのと、試合後の握手で聖との対比で
羽鳥の色黒さが際立ち、共に魅力的だったのが見所。
また横浜の宿舎がししおどしある安宿ではない宿で、
バレー部の使えるカネが増えたか。
その宿で原が着る浴衣が独特の模様にして胸を露出
させていて、女性に向けて微妙なサービスのよう。

そしてこの回の裏の主役は「新聞」で、試合展開を活字
だけという、とことん作画の手間かからない形で伝えて
くれるスタッフにとっての優れもの。
輪転機が稼働する様子を、かなり細かく描写していて、
ヘタしたら止め絵だらけの試合よりも手間かけている。
「ダークホース橘高校三回戦へ」
「敵なし、羽鳥京子のシュートスパイク」
「快進撃!」「橘高」
「順当勝ち!」「横浜港東準決勝へ」
といった新聞活字がテロップのように画面に流れつつ、
それをわざわざナレーターなどが読み上げる新聞活用。

ただ「新鋭橘高校 決勝進出成る」という大きく取り
上げられた新聞紙面は、いかにも古新聞を切り貼りした
感じで、大見出しと写真と記事の間に大きなすきまが
あり、大見出しがあまりに大きく他の記事と比べて
不自然など、半ばスクラップブックみたいで、この回
の裏主役なんだからもっと真面目に新聞紙面を作れと
言いたくなった。