(続き)
次が大隅氏との対談で、同様のことが語られている

モンキー:僕が漫画を描く時は、読者がわからなくても、あえていいやっていう描き方なんだよね。
途中どうなってんだ?と、わからなくなったら、また最初に戻って読み返せばいいやってね(笑)。
でも、アニメーションではそれができないでしょ。
おおすみ:できないね(笑)。
モンキー:だから、そのままやるのは、ちょっと難しいだろうなと思ってた。
おおすみ:でもルパンはそこをきちっと説明で埋めちゃうと、面白くもなんともなくなっちゃうからね。
モンキー:そうそう。
おおすみ:だから、それがテイストだってわかってからは、わからないところは、わからないままでいいや、ってのをアニメでも取り入れたんだよね。
でも、そこのところを一番攻撃されたんだよね。僕がクビになったのは、そこです。説明不足ですよ、一言でいえば。テレビ局側は、これじゃぁ見てる人がわからないよって。
モンキー:あぁ、そうか…、なるほどね。
おおすみ:そりゃわかってんだけどね。こっちは、そんなこと百も承知でやった訳だから。
モンキー:でも結果的には、おおすみさんがやった初代のルパンが一番よかった。
僕の世界観に全く近かったからね。