もうひとつは、リボンの騎士は虫プロでテレビアニメとして制作する計画が
本当に放送された1967年4月よりもかなり前からあったことでしょう。
おそらく1時間枠を想定して何話かにわけて「手塚ランド」だったか「虫プロランド」
で想定した作品群の一つとして考えられていた時期もあると思います。そのうちの
第1話が今日虫プロでのリボンの騎士の「パイロットフィルム」とされているもの
であるはずです。また、なかよし連載が終わてすぐかその前ぐらいに30分枠の放送
の計画があったかと思いますが、既にジャングル大帝も作って居たし、W3も
作っていて、しかもスポンサーがなかなか確保できなかったようです。
 個人的な意見としては、なかよし版の漫画は内容が途中からダレてしまって
います。出だしの最初は少女クラブ版をなぞって描き直したようなものですね。
でもその頃アトムの立ち上げでものすごくきつい時代だったから、ひょっとしたら
有能な画が似ているだれかアシスタントに少女クラブ版をリメーク的に描かせて
たのじゃないかなどと思います。そうしてだんだんと画が写実的というか
劇画的な要素を含んできていますね。