週刊テレビアニメーションの時代となると、
漫画とテレビが一種のタイアップ企画(メディアミックスか?)
になるためには、1回のページ数が同じなら月刊誌のようなスピードで
連載していたのでは、まったく間に合いません。鉄腕アトムが
月刊誌「少年」に1952年から連載(付録にも描いてたりしてたが)して
テレビアニメを1963年からと10年以上ものストックがあったわけですが、
当初はテレビのアトムは半年分ぐらい続けられるかな(?)というような
ぐあいでありました。そうしてついに原作を食い潰してしまい、手塚治虫の
他の原作漫画の内容を翻案したものとか、新進のSF作家(冒険科学小説)
にオリジナルエピソードを作らせたり、または手塚治虫がひねり出した
アイディアに基づいてオリジナルのエピソードを作って丸4年間続け
ましたが、つまり、テレビアニメを虫プロのアトムのような調子で
一つのまとまりのあるお話を放送1話(AパートとBパートの合計23分間ぐらい)
で完結するというようなやりかたをしていたら、週刊連載であっても
相当前から先行しているか、あるいはものすごく毎回の連載にページを割く
というようなことが無い限り無理です。毎回の連載が10〜20ページぐらい
では、週刊誌でも年間50回連載で500ページから1000ページにしか
ならず、それだとまあ5話か10話分にしかならないので、テレビ用には
全然足りませんからね。
ビッグコミックのような雑誌が後に出て来て1回連載が50ページとかが実現
しましたが、それでも隔週だったりします。ゴルゴ13の連載は最近では
読み切りが減って全編中編後編の三部形式がほとんどになってますね。