★昭和53年 月間OUT7月号掲載
(ルパン三世 声の主役山田康雄さんと話しちゃった!!)

※昭和五十三年五月四日 赤坂にて(ファンを交えてのインタビューの様子)

■全部地声でやってます
――ルパン三世のような、こういう独特な声の出し方と
いうのは、いつ頃から始められたんですか。それともまったくの
地でやってらっしゃるんですか。

山田:ええ、僕はなんでも地ですよ、作らないから。僕には、
  僕の出せる、こういう声があるわけですよね。これを、もし作った声で
  やるとすると、ワンシーンしか出ない場合だったら、多少はいろんな風に作っても、
  それですむかもしれないけれど、僕はどっちかというと、ずっと出ない役を、
  やらされるもんですから。あまり作ると、無理が出てくるんです。ニュアンス
  が、消えるようになっちゃう。だからあまり作らない。自分の声の、たとえば
  この場合は少し低いトーンをいっぱい使おう、とか、そういう事はありますよ。ただね、
  同じ人間がやっててどう変えてもね、絶対に変わるもんじゃないです。もし、それが
  本当に変わっちゃうんだったら、悪口を言うわけじゃないけど、トーキング
  マシーンでしょ。