放送に使えないフィルムは、テレビ局が廃棄名目で処理業者に処分を任せて
お礼をうけ取り、「廃棄業者」はそれを著作権条約に加入していなかった
中南米の国のテレビ局などに安価に1話を10万円とか高くても50万円ぐらいで
販売したりしていたのだよ。そうやって、放送にかからないフィルムの多くが
消えて行った。放送にフィルムからテレシネして放送用磁気テープに映像を入れて
自動送り出し装置が放送局に普及した頃に、フィルムは相当量が始末されたはずだ。
また放送局が移転するときなどにも、大量に「処分」されてしまった。
 買い取ったそれらの国々では、フィルムを適当につなぎ合わせ直して、適当に
話を作ったりして放送したりもした。もちろんクレジットタイトルなどや、
国情にあっていないと判断されたOPやEDの曲の部分などもカットされたり、
別のフィルムや画をでっち上げてなんだか別の国で作られた作品になっていたり
するんだ。