「小公子」のストーリーは広く知られてますので、あらすじは割愛するとして、何の努力も苦労も
なく、まさしく降ってわいたような、棚からぼたもちにも程があるぜ、初めて買った宝くじで
1等当選あり得ない、みたいな幸運に恵まれ、輝かしい将来を約束されたシンデレラ・ボーイの
お話、というのが気に入らない方々も一部いらっしゃるようです。人生、そんなに甘くないぞと。

やはり「小公女」が比較対象になってしまうんでしょうか。私は「小公女」はあまり好きじゃあないんですが…。
偽善的な感じがイヤというより、主人公が苛められる、しかも守ってくれるはずの大人達から
虐待されるっていうお話が…どうにも暗くてイヤだなあ。セーラ(11歳)が高校生くらいだったら、
こうした違和感も少しは薄れるんですが。せめて、苦境にあるセーラが慕うような大人を物語中に配置すれば、
とも思いましたが、それだとセーラのプリンセス・オーラが輝きませんね…。
http://d.hatena.ne.jp/kyosuke_takeda/20080930/1222779953