>>275
そこが富野の足かせなんですよね
基本的な世界観が全て永野に揃ってるのを
ストーリー面で好きにさせなかった

総監督として名前と報酬は得て好きにできる状態で
『若い君にアニメが作れるのかね。撮れるのかね。やってみせろ。』と試す
脚本の面で永野に永野のエルガイムをさせなかった…

御大のダンバインを一部引き継いだバイストンウェルの世界、
ガンダムの宇宙世紀と共に存在する、内包される世界がペンタゴナワールドだとして描かせた
ダンバインの妖精の長であるジャコバ・アオンの持ち物である
水晶の玉の中で描き出される様々なおとぎ話の一部…
つまり、ある程度自由にやれるが自分に好き勝手にできる状態ではなかったと
御大の支配下、手の平の掌握下での束の間の制限された自由だったと
言葉には直接出さずに永野自身が伝えている

だから永野が望まぬリリスが出てくるし、スタッフは御大と永野の手前で扱い方に戸惑ったので
14まで一切喋れず身振り手振りの状態
声優は、2人の間を取り持った川村万梨阿がレッシィ役と兼任…訳アリだが語れぬ立場です

本当は出したかったファティマを御大は絶対に認めず
ボツにされたが永野自身が描いたオージェとmark2の設定画にはシルエットが描かれ
中身をキャラとして絶対に描かぬように!との注意書きもしたが
作中で生きている人間のように艶めかしく
中で動く姿も一瞬見えるのもスタッフの反骨精神の現れかもしれない

設定の準備段階ではファティマではなく彼にとっての女神ミューズであり聖母であり…の
川村万梨阿から取ったとしか思えぬ、MARIAという女性型ロボットに
ファティマの役割をさせるはずだったのも、興味深いですよね

13人衆との直接対決は何度も繰り返されるのに、命のやり取りは無く退屈でした
リーリン姐さんの腕を切り落とす序盤のハードな展開からのトーンダウンも特徴的です