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その夜伯爵は眠れなかった

伯爵「うむ…眠れんわい…」
メロン「あなた…大丈夫ですか?」
伯爵「ああ、済まんな、起こしてしまったな」
メロン「いえ、私も起きてましたから…」
伯爵「そうか…こんなことになってしまって済まぬ」
メロン「そんな、仕方のないことですわ。それに、しっかりと向き合ってくださって嬉しいです。どんなことがあっても私は受け入れる覚悟が出来ています」
伯爵「ありがとな、でもこれだけは覚えておいてくれ。今の儂はレスリーと共に過ごすことが生きるための源なんじゃ。そなたと一緒にいることが儂のこれからの人生の全てと言っても過言ではない」
メロン「まあ」
伯爵「しっかり話をつけてくる。お互いにとってよい形になるよう…」
メロン「もう何も言わなくていいわ。あなたの気持ちはよく分かりました。きっと私たち幸せに慣れると思うわ…」
伯爵「レスリー…」
伯爵とメロン夫人が抱き合った
伯爵「明日はキャロルの命日だというのに、ハビシャムには申し訳ないことをしてしまったな…」
メロン「そうですわね、明日はしっかりキャロルさんの墓も参りましょう」
伯爵「そうじゃな…」