>>73
いきなりハビシャムに振られ、ハビシャムは戸惑った。
ハビシャム「は、はい。セドリック様はフォントルロイ卿なので、このままお屋敷で
個人授業を受けられるか、もしくはロンドンへ出てお一人で全寮の学校へ入ることに
なるかと…」
セディ「ダメだよ全寮なんて。だったら僕はここのハビシャムパパの家に住んで
ここから学校に通います。それがダメならブリジットの家に下宿するか、コンスタンシア
おばあさまの家に下宿します」
アニー「あら、寮生活も楽しいわよ」
セディ「でも僕は母さんと離れたくないよ」
ブリジット「あなたもいつまでもお母さんと一緒でいるつもり?
母さん、母さんって。ダメよ、そんなんじゃ」
セディはプライドを傷つけられた気分になった。
セディ「そんなんじゃないよ!じゃあブリジット、君の家に下宿させてよ」
ブリジット「だって私の家はお母様があなたを嫌がっているから無理よ」
セディ「ハリスおばさんには何とか理解してもらうように努力するよ。
僕はハリスおじさんやおばさんのためなら何でも手伝いをする。馬の世話でも
夕飯の支度でも何でも」
ブリジット「まさかw。お父様がそんなことを許すはずがないわ。
ロード・フォントルロイにそんなことをやらせたらお父様だってイギリス中の笑い者
になるしね」
セディ「それがダメならコンスタンシアおばあさまのところだな。とにかく全寮制はイヤだよ」