>>680
ウェリントン夫人はジェファーソンにこう言った。
ウェリントン夫人「そろそろ私、ロンドンに帰ろうと思うの。あなた、あのメイドさんが好きなんでしょ?」
ジェファーソン「何をおっしゃるのですか!?とんでもない」
ウェリントン夫人「いいえ、私の家にも執事がいて以前にメイド頭と恋に堕ちた方がいたの。
だからあなたもきっとあのメイドさんを慕っていると思ってね」
ジェファーソン「・・・」
ウェリントン夫人「まさかジョニーが性にだらしのない方だと思っていなかったわ。そんな方と結婚したら
私もこのイギリスで笑いものになるわ。だから諦めようと思うの」
ジェファーソン「諦める・・・ですか?」
ウェリントン夫人「だって子供ができたと仮定してそんな人とムキになって訴訟を起してもウェリントン家の恥よ」
ジェファーソン「子供ですと?メロン夫人に子供ができたとは聞いておりません。お言葉ですが聞き捨てならぬことですな」
ウェリントン夫人「憶測でモノを言ってごめんなさい。でも女の感でなーんとなくだけどわかるのよ。
明日、帰るわ。このことはジョニーには内緒よ。あの方、結構、怒りっぽいから・・・」

次の日、ウェリントン夫人は朝一番の汽車でロンドンへ帰京した。