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夕食の時間になり、一同食堂の席に着いた。
ローズィ「ねえブリジット様、今晩泊まって行ったらどうですか?」
セディ「そうだ、そうした方がいいよ。ハビシャムさん、ダメですか?」
ハビシャム「ああ、構わないけど…ハリス夫人はどう思うかな?」
ハリス夫人のセディへの今朝の言い回しを思い出し、心配になった。
ブリジット「そうですよね。先ほどお電話をお借りして夕食後には帰ると
伝えましたので…」

セディは眉を細め、こう言った。
セディ「じゃあ僕がハリスおばさんに電話で頼んでみるよ」
ブリジット「ダメよ、それじゃあかえって火に油を注ぐようなものだわ」
セディ「火に油を注ぐってどういう意味?」
セディはそのことわざを知らなかった。
セディ「ねえ母さん、火に油を注ぐってどういうこと?」
アニーは答えに窮した。
アニー「火に油を入れたらどうなると思う?」
セディ「ものすごく燃えます」
ハビシャムはわかるように説明した。
ハビシャム「要するにハリス夫人があまり良く思っていないセドリック様が
電話をしてきて、説得どころかかえって悪い方向になってしまうってことだよ」
セディ「あ〜そうか」
セディはがっかりした。